Uru「この映画に心を重ねた」主題歌&挿入歌を書き下ろし!北川景子『ファーストラヴ』予告編&ポスタービジュアル

島本理生による“稀代の問題作”とも称された傑作サスペンスミステリーを、堤幸彦監督が北川景子を主演に迎えて映画化する『ファーストラヴ』が、2021年2月11日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、主題歌と挿入歌が、シンガーUruによる書き下ろし楽曲「ファーストラヴ」と「無機質」に決定した。

本作は、美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生の小説「ファーストラヴ」を原作に映画化するサスペンスミステリー。事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀は、うら若き容疑者・聖山環菜と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていくが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。

主題歌と挿入歌を手掛けるのは、ドラマ「テセウスの船」の「あなたがいることで」や映画『罪の声』の「振り子」を担当し、聞く人を包み込むような歌声と、神秘的な存在感で注目を集めるシンガー・Uru。一つの作品で主題歌と挿入歌の2曲を手掛けるのは初となり、実写映画主題歌としては4作目の提供となる。

予告編には、環菜(芳根京子)の狂気に満ち、時に激昂する姿や、由紀(北川景子)と迦葉(中村倫也)が彼女に翻弄され、時に平常心を失い互いに声を張り上げる姿などが収められる。環菜の過去に触れたことで由紀が心の奥底にしまい込んだ“愛の記憶”が揺らぎ出し、物語は予想のつかない展開へ…。事件の真相へと近づいていくにつれ明らかになる由紀の過去とは?はたして環菜が証言する“初恋”とは?事件の真相が明かされるとき、甘やかな題名からは予測できない衝撃のラストが待ち受ける。

環菜の世界が由紀と迦葉そして我聞(窪塚洋介)に侵食するイメージで制作されたポスタービジュアルは、4人の表情が印象的。「触れてはいけない、閉じ込めた愛の記憶。」は何を意味するのか?

▼スタッフ&キャスト コメント

■Uru(主題歌・挿入歌)
映画を拝見し、たくさん涙が溢れ、心のずっと奥の方にしまっていた何かが疼くような感覚がありました。主題歌にさせて頂いた「ファーストラヴ」は、深い傷を負って、今までずっとその記憶や経験に囚われて生きてきた人物が、誰かによって少しずつ心を解いていくようなイメージで書きました。悲しいとか苦しいとか、心の内を言葉に出せずに生きている人も少なくないと思いますが、この映画を観ながら、その中で人は何を求めるのか、「愛」とはなんなのか、この物語のタイトルが「ファーストラヴ」になった理由も考えながら少しずつ言葉を紡いで書いた曲です。曲のタイトルも映画と同じく「ファーストラヴ」にさせて頂きましたが、タイトルを考えるにあたりこれ以外のタイトルが見つからないほどに、私もこの映画に心を重ねました。映画『ファーストラヴ』に捧げる大切な一曲です。挿入歌の「無機質」は、この曲の持つ孤独感と温かさを映画の人物や世界観に中和しながら作りました。感じたことや書きたいこと、心の動きを、不器用さに合わせて直接的な表現を避けて書きましたが、主題歌の「ファーストラヴ」と自然に一対になる挿入歌になってくれたような気がしています。映画の背景で、そのシーンに寄り添う曲になってくれたら嬉しいです。

■北川景子(真壁由紀役)
この作品はそれぞれのキャラクターの心情を細かく、生々しく描いているシーンが多いので、そこにかかる主題歌・挿入歌はとても大切なものになると思っていました。ですからUruさんが主題歌を担当してくださると聞いた時はとても嬉しかったです。主題歌のファーストラヴは、この作品の登場人物たちがそれぞれに抱えた心の傷を優しく解いてくれるような、温かい楽曲です。優しく澄んだUruさんの歌声に包まれ、そして、歌詞の「あなたと出逢い 初めて愛を 知りました」の部分が真っ直ぐ胸に刺さり、試写で聞いた時は涙しました。私が演じた真壁由紀は、心に深い傷、トラウマを抱えながらも、そのことを打ち明けることができず常に自分を奮い立たせながら生きている女性ですが、そんな由紀が劇中で初めて自分はずっと誰かに愛されていたのだということに気付く瞬間があります。人は誰でも必ず悩みや苦しみを抱えていて、それを誰にも打ち明けることもできずに、自分の中で折り合いをつけることがいつしか当たり前になっていく生き物だと思います。私もまたそういう一人ですが、この作品に出会いそういう生き方でも良いではないか、また、自分が気づいていないだけで、見方を変えれば目に映る世界は明るいのかもしれないと、心が軽くなりました。どなたにも共感できる部分がある作品だと思っています。Uruさんの歌声で心の澱が流れていくような、浄化されて行くような、そんな不思議な気持ちを皆様にもぜひ感じていただきたいです。

■堤幸彦(監督)
数年前にUruさんの楽曲と出会い、その絶対的な透明感と優しさの中に強い芯を秘めた歌声に衝撃を受け、本作が決まった時から是非お願いしたいと思っていました。現場でもUruさんの曲を編集に入れながら撮影していたのですが、登場人物の心情がより深化し、期待は確信に変わりました。主題歌の「ファーストラヴ」を聞いた感想は、沁みる、の一言。誰もが持つ、自分では気付けない心の深いところに溜まった澱を、優しく救い上げ、浄化してくれるUruさんの歌声に、ぜひ包み込まれてください。

『ファーストラヴ』
2021年2月11日(木) 全国ロードショー
監督:堤幸彦
原作:島本理生「ファーストラヴ」
脚本:浅野妙子
主題歌:Uru「ファーストラヴ」
挿入歌:Uru「無機質」
出演:北川景子 中村倫也 芳根京子 板尾創路 石田法嗣 清原翔 高岡早紀 木村佳乃 窪塚洋介
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 川沿いを血まみれで歩く女子大生が逮捕された。殺されたのは彼女の父親。「動機はそちらで見つけてください」容疑者・聖山環菜(芳根京子)の挑発的な言葉が世間を騒がせていた。事件を取材する公認心理師・真壁由紀(北川景子)は、夫・真壁我聞の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる。二転三転する供述に翻弄され、真実が歪められる中で、由紀は環菜にどこか過去の自分と似た“何か”を感じ始めていた。そして自分の過去を知る迦葉の存在と、環菜の過去に触れたことをきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずの“ある記憶”と向き合うことになるのだが…。

©2021『ファーストラヴ』製作委員会