WOWOWの開局30周年記念番組の一つとして、山崎豊子の長編小説を中井貴一主演で連続ドラマ化する「華麗なる一族」が、2021年にWOWOWプライムにて放送開始される。このほど、本作のティザービジュアルがお披露目となった。
本作は、日本が最も輝いていた時代、高度経済成長期が頂点を極め、その金字塔である大阪万博を間近に控えた状況を背景に、富と権力獲得への手段として、関西の財界で閨閥をはりめぐらす阪神銀行の頭取・万俵大介(まんぴょうだいすけ)を中心に、その一族である万俵家の繁栄と崩壊を描くドラマ。
ティザービジュアルは、財閥を率いる主人公・万俵大介(中井貴一)の無言の圧力さえ感じさせる、インパクトのある1ショットビジュアル。「欲望に、限りはない。」というコピーは、壮大な野望を成し遂げるために非情とも思える計画を練る万俵の屈強な魂を表す。ベルベットのカーテンと万俵が座るクラシックな椅子が高貴な洋館を思わせ、WOWOW開局30周年記念作品に相応しいゴージャスなデザインとなっている。
「連続ドラマW 華麗なる一族」
2021年 WOWOWプライムにて放送開始予定(全12話)
監督:西浦正記 池澤辰也
原作:山崎豊子「華麗なる一族」
脚本:前川洋一
音楽:得田真裕
出演:中井貴一
【ストーリー】 高度経済成長期の日本。預金高10位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介(中井貴一)は、銀行のほかにも多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの総帥だった。大介は長女・一子の夫である大蔵省のエリート官僚の美馬から、都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指し大手銀行を吸収合併しようと画策する。その一方で、万俵家には、大介の妻・寧子と阪神銀行と同じく万俵コンツェルンを支える柱の一つである阪神特殊製鋼の専務取締役の長男・鉄平、阪神銀行に勤める次男・銀平、次女・二子、三女・三子のほかに、長く同居する大介の愛人・相子の存在があった。家庭内で大きな力を持ち、万俵家の閨閥づくりを推し進める相子の存在を鉄平たちは疎ましく思っていた。さらに鉄平は、悲願としていた高炉建設の融資をめぐって大介と対立し、二人は確執を深めていく。