“働かない人たち”の生態を描いたサレンダー橋本による同名人気漫画を、濱田岳主演でドラマ化する「働かざる者たち」が、8月26日よりテレビ東京にて放送されることが決定した。
老舗新聞社「毎産新聞社」の入社7年目のシステム部社員・橋田一は、本業はそこそこに副業の同人漫画の執筆に精を出す日々を送っている。しかし、社内に巣食う出世を諦めた勤労意欲ド底辺の“働かざる者たち”に翻弄されるうち、自分の人生はこのままで良いのかと自分の働き方、生き方を模索していくことになる。“働かざる者たち”に垣間見える、彼らの過去と彼らがこの時代を生きる悲哀は、まさに人生ドラマ。そんな彼らを通して橋田が見つめ直す働く事の意義、そして幸せな人生とは何なのか…。本作は、多様な働き方が求められる一方、弱肉強食、適者生存の大義名分の下に大事な何かが切り捨てられる現代に、少しだけ物申すヒューマンコメディ。
原作は小説投稿サイト・エブリスタにて連載され、小学館クリエイティブより単行本が発行された、サレンダー橋本による同名作。働かない人たちの生態を描き、SNSでは「刺さる」「身につまされる」と反響を呼んでいる。
主人公・橋田一を演じるのは、「釣りバカ日誌」シリーズの浜ちゃんとしてもすっかりお馴染み、数多くのドラマや映画、CMに引っ張りだこの実力派俳優・濱田岳。そして、監督・脚本は「面白南極料理人」、「私の部下は50歳」など数多くのコメディドラマを手掛ける新進気鋭の演出家・有働佳史。さらに演劇ユニット「カミナリフラッシュバック」を主宰し、自身も女優として活躍するニシオカ・ト・ニールも脚本を担当する。
■濱田岳(橋田一役) コメント
Q:「働かざる者たち」のオファーを受けた時の想い、原作または台本を読んだ感想をお聞かせ下さい。
僕はまだ会社員になったことがないので、スタッフさんたちに本当にこういう人いるんですか?って聞いたら、世の中のあるあるですって言ってて、世の中はこんなに面白い人たちが溢れているんだなぁと思いました。ダメな人たちって思われがちなんですけど、このドラマでは、どこか人間的に愛嬌があって、どこか許せない人物像になったらいいなぁと思いました。
Q:演じられる橋田一の印象をお聞かせください。
橋田は常にブレブレですね。常にブレていて、でも良い奴というか。真面目がゆえだとは思うんですけど、働かないおじさんたちにも振り回されブレてしまう心のピュアな男です。だけどそんな橋田だからこそ、おじさんをはなから毛嫌いせずにいいところを見つけ出そうとする、そういう意味ではすごく素敵な男だなと思っています。
Q:演じる上で役作りや、心がけていることはありますか?
毎話毎話の働かないおじさんたちが本当にパンチのある素敵な先輩方なので、もう思う存分やって頂いて、その先輩たちの伸び伸び打った球を一生懸命拾うだけです。
Q:共演者とのエピソードがありましたらお聞かせ下さい。
みなさん働かないおじさんたちを演じて頂いているんですけど、撮影の日数は限られているので、実はめちゃめちゃ働いてるおじさんたちで、そこの矛盾がちょっとおかしいなと思いながら先輩たちの姿を見ています(笑)。原作の完コピではないんですけど、でもこの人本当に漫画の世界にいそうだなっていう風に、先輩方が作り上げているので、それを見てるのも楽しいです。働かないおじさんたちのドラマをみんなで楽しく作っています!
Q:このドラマの見どころ、そして視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
会社勤めをされている方は本当にあるあるが詰まっているというか、共感できるところがたくさん盛り込まれていると思います。会社でのストレスをぜひ僕らのドラマにぶつけて頂いて、辛かったことをちょっとでも笑いに変えてもらえたら、撮影しているこの努力が報われると思います。遠慮なく働かないおじさんたちを馬鹿にして楽しんで頂けたらすごく嬉しいです!
■サレンダー橋本(原作) コメント
本作は私が勤める会社の「働かないおじさんA」をヒントに描いた話です。当時抱いた「働かない大人がいるんだ」という驚きや、「でもなぜ働かないんだ?」という苛立ち。そして、会社員と副業の漫画の間で揺れ動く感情を、名優・濱田岳さんに演じて貰えるなんて、こんな贅沢なことはありません。「出来れば働きたくないけど、何とか頑張って働いている」そんな人達の背中を押すようなドラマになると思います。原作を応援してくれた皆様、スタッフの皆様に感謝。おじさんAにも感謝です。放送日を楽しみに待ちます。
Ⓒエブリスタ/小学館クリエイティブ
「働かざる者たち」
8月26日(水)より、テレビ東京にて放送(全6話)
毎週水曜深夜0時58分〜1時28分放送
※BSテレ東では、2021年1月より放送予定
8月26日(水)夜9時00分より、動画配信サービス「Paravi」にて独占先行配信
監督・脚本:有働佳史
原作:サレンダー橋本「働かざる者たち」
脚本:ニシオカ・ト・ニール
出演:濱田岳
【ストーリー】 舞台は老舗新聞社の「毎産新聞社」。主人公・橋田一(濱田岳)は、入社7年目の技術局システム部社員。本業はそこそこに副業の同人漫画の執筆に精を出す日々を送っている。そんな橋田に毎日のようにちょっかいをかけてくる技術局工程部の社員・八木沼豊。彼は一日社内を歩き回り、他部署の同期に偉そうに話しかけたりしている。仕事に縛られず、人生を謳歌していると豪語する八木沼だが、少しも幸せそうではなかった。八木沼は「伝説の94年組」と呼ばれる世代で、同期入社の社員たちは現在、各部署で部長職についている者が多数いる黄金世代らしい。その中にあって八木沼は、いち早く出世街道を外れた。八木沼の行動を見れば分かる。自分とは違い、出世していく同期を意識していないはずがない。一方橋田は、エースとして活躍する同期がいる中、漫画を逃げ道にそこそこの仕事をして、なんとなく生きてきた。八木沼を見て、橋田はふと思う。「俺の心の中にも八木沼さんはいる。俺はこのままでいいのだろうか…」橋田は果たして立派に働く人間になれるのか、それとも悠々自適なドロップアウターか、あるいは…。橋田と“働かざる者たち”との熱い日々が幕を切った。
©︎「働かざる者たち」製作委員会