路上生活経験者による“生きる舞”!ダンス集団「新人Hソケリッサ!」を追ったドキュメンタリー『ダンシングホームレス』2020年3月公開!

アオキ裕キが主宰し、ホームレスたちと“生きる舞”を表現するダンス集団「新人Hソケリッサ!」の姿を追ったドキュメンタリー映画『ダンシングホームレス』が、2020年3月より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

本作では、路上生活経験者だけで構成されたダンスグループ「新人Hソケリッサ!」に所属する、家族も財産もすべてを失ったホームレスたちが実名で登場。唯一残された肉体と圧倒的な熱量で、彼らにしかできない肉体表現を追求していく姿を描き、彼らの過去と現在、そして彼らの生きている証である踊りを力強く見つめていく。

グループの主宰者は、振付師のアオキ裕キ。日々路上生活するホームレスは五感などの身体感覚が原始的な身体に近いと考え、人間本来の生命力溢れる踊りを見たい、とソケリッサを始めた。グループには、“人に危害を加えない”以外ルールはない。無断で本番を休んでも構わない。「社会のルールがいいですか?」と言うアオキは、彼らのあるがままを受け入れ、踊りに昇華する。

『ダンシングホームレス』
3月上旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督・撮影:三浦渉
出演:アオキ裕キ 横内真人 伊藤春夫 小磯松美 平川収一郎 渡邉芳治 西篤近 山下幸治
配給:東京ビデオセンター

【作品概要】 新宿のバスターミナルで路上生活をする西篤近(40)。ダンスで生計を立てたいと願うが、人間関係がうまくいかず、借金も膨らみ、親にも縁を切られ、ホームレス生活を始める。一度は野垂れ死ぬことも考えた西が出会ったのが、路上生活経験者だけで構成されるダンスグループ「新人Hソケリッサ!」だった。主宰者の振付師アオキ裕キ(50)は武者修行に行ったアメリカで同時多発テロに遭遇した衝撃から、帰国後にソケリッサを立ち上げる。社会からも妻からも逃げた小磯松美(70)。メニエル病を患いドロップアウトした横内真人(56)。父親の暴力から逃れ路上生活者となった平川収一郎(49)。アオキはそんな全てを捨ててきた人たちから生まれる「肉体表現」を追求しようとしている。彼らを応援してくれる人もいるが、時として「わかりにくい」「踊れるなら働け」と罵倒されることもあり、苦悩する。しかし、アオキは不器用で、いまあるようにしか生きられないホームレスたちのそのままを受け入れ、彼らも踊りを通してもう一度生きがいを取り戻していた。物語のクライマックスでは渾身の肉体表現をメンバーが魅せる。

© Tokyo Video Center