今関あきよし監督「大林宣彦さんとの出会いは衝撃的で、僕の人生の大きな分岐点」『青すぎる、青』特報映像

人恋しくなる季節に、心はぐれた人々に贈る優しい物語『青すぎる、青』が、10月27日より映画の舞台となった鹿児島市の鹿児島ミッテ10にて先行公開、11月4日より全国公開されることが決定した。また7月29日には鹿児島ミッテ10にて今関あきよし監督、上大迫祐希ほかの登壇による舞台挨拶付き鹿児島先行特別上映会も開催される。このほど、特報映像、メインビジュアル、場面写真がお披露目となり、今関あきよし監督よりコメントが寄せられた。

唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳(上大迫祐希)。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子(佐伯日菜子)との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず落ち着かない日々を過ごしていた。親友の希良(原愛音)は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子も、また人には言えない深い秘密を抱えていた…。そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聞こえるはずのない声や音が聴こえるようになってしまう…。様々な出会いや体験を通じて、自分自身を正面から見つめ始める美巳。自分という小さな世界で生きてきた美巳が、人との出会いや不思議な体験を通して成長していく姿を描く。

ウクライナ、ロシア、台湾など様々な国で美しい風景を背景に、その地域ならではの人間模様を独特な感性で描き続けることで注目される今関あきよし。大林宣彦監督に師事し、大林イズムを継承する彼が、壮大な桜島を背景に、昔ながらの懐かしい風景と近代建物が共存する町、鹿児島市を中心にその美しい風景の中で描くのは、大人のための青春ファンタジー作品。脚本家に『江ノ島プリズム』(13)等ヒットメーカーの小林弘利、撮影は今関と何度もタッグを組み、自身も大林作品の参加経験を持つ三本木久城が参加。

主人公、美巳(みみ)役を演じるのは、映画『スパゲティコード・ラブ』(21)でデビュー。初主演『神田川のふたり』(22)で、第96回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞部門第3位にランクイン。23年公開『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」(22)では、藤尾役を好演し、新宿武蔵野館では8週間のロングランとなった。鹿児島出身の上大迫祐希。
     
美巳の親友で、心に痛みを抱える希良(きら)役に、「NewDays」のイメージキャラクターとして注目され、23年公開『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンも美味い。』 (23)でヒロインを演じた原愛音。上大迫と同じく、鹿児島出身で長編作品初出演の肥後遼太郎がフレッシュな演技で魅せてくれる。 脇を固めるのは、美巳に引き寄せられる様に登場する女性に、逢澤みちる。美巳の伯母であり、彼女自身も秘密を抱える嘉子(よしこ)役に、佐伯日菜子。港に現れる謎の男に大林宣彦監督作品で主演を演じてきた窪塚俊介が参加し、物語に深みを与えてくれている。

■今関あきよし(監督)コメント
『表現で過去は変えられないが、未来を変える力はあるんじゃないか』映像作家、大林宣彦さんの言葉。生きていくことは、様々な出会いの連続。映像作家、大林宣彦さんとの出会いは衝撃的で、僕の人生の大きな分岐点でした。映画作りにのめり込んでいったこと、常にポジティブな思考など、数知れず影響を受けてきた。なかでも僕はこの「言葉」に救われた。何度か映画作りを止めようと考えた僕が、今もこうして映画を作り続けているのは、この言葉に勇気付けられているからだ。映画『青すぎる、青』は、誰よりも大林さんに見て欲しかった…。

『青すぎる、青』
2023年7月29日(土)より、鹿児島ミッテ10 舞台挨拶付き鹿児島先行特別上映会
2023年10月27日(金)より、鹿児島ミッテ10にて先行ロードショー
2023年11月4日(土)より、新宿ケイズシネマを皮切りに全国順次ロードショー
監督・原案:今関あきよし 
脚本:小林弘利
出演:上大迫祐希 原愛音 肥後遼太郎 松元裕樹 まっぴーさくらじま 森 優稀 三浦結愛 穂原康博 新名真郎 田中千枝子 逢澤みちる 窪塚俊介 佐伯日菜子
配給:アイエス・フィールド

【ストーリー】 唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳(上大迫祐希)。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子(佐伯日菜子)との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず落ち着かない日々を過ごしていた。親友の希良(原愛音)は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子も、また人には言えない深い秘密を抱えていた…。そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聞こえるはずのない声や音が聴こえるようになってしまう…。様々な出会いや体験を通じて、自分自身を正面から見つめ始める美巳。自分という小さな世界で生きてきた美巳が、人との出会いや不思議な体験を通して成長していく姿を描く。

©2023「青すぎる、青」製作委員会