『マイティ・ソー バトルロイヤル』を手掛けたタイカ・ワイティティが監督・脚本・出演を務める最新作『ジョジョ・ラビット』が2020年1月に公開される。このほど、第44回トロント国際映画祭にて、本作が最高賞となる観客賞を受賞した。
本作は、第二次世界大戦下のドイツを舞台とした壮大なヒューマン・エンターテイメント。戦争に対しての笑いによる風刺と、ハートフルなコメディの形をとりながら戦時下における人々の生きる喜びを正面から描き、トロント映画祭の開幕前から、マスコミ陣も映画ファンも本作に大注目し、熱狂的に迎えられたワールドプレミアとなった。そして見事、もっともアカデミー賞に近い賞と言われるトロントの観客賞を獲得、早くもアカデミー賞を含む今季の賞レース戦線へ参入した。
■タイカ・ワイティティ 受賞後コメント
『ジョジョ・ラビット』は寛容と理解を失った時代を舞台にした、寛容と理解の物語です。そして私はこの映画を製作するにあたって、私達が最も混乱した状況にあっても、どんな年齢、宗教、人種、性別であれ、まだお互いが繋がりあうことができることを思い出せるよう願います。この映画を作ることは素晴らしい体験でしたし、世界がトロント映画祭を皮切りにこの映画を見る機会を持ってくれたことを幸せに思います。
『ジョジョ・ラビット』
2020年1月より全国公開
監督・脚本:タイカ・ワイティティ
出演:ローマン・グリフィン・デイビス タイカ・ワイティティ スカーレット・ヨハンソン トーマサイン・マッケンジー サム・ロックウェル レベル・ウィルソン
配給:20世紀フォックス映画
【ストーリー】 第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、空想上の友だちのアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)の助けを借りながら、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、ジョジョは訓練でウサギを殺すことができず、教官から“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれてしまう。そんなある日、母親(スカーレット・ヨハンソン)とふたりで暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋で、ユダヤ人の少女(トーマサイン・マッケンジー)がこっそりと匿われていることに気付く。ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ…。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか!?
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