世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞授賞式」が、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより、2019年2月25日にWOWOWにて独占生中継されることが決定した。
第90回アカデミー賞授賞式より Todd Wawrychuk A.M.P.A.S.
WOWOWの日本のスタジオでは、今回もジョン・カビラと高島彩を案内役に迎え、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞などの全世界が注目する発表の瞬間をナビゲート。さらに、スタジオゲストとして、映画プロデューサーの川村元気と映画評論家の町山智浩も迎えて、感動のエンターテインメントをお伝えする。
2017年、大物プロデューサーのハーヴェィ・ワインスタインによるセクハラ問題がハリウッド映画界を震撼させ、年が明けアカデミー賞の前哨戦とも呼ばれる第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式では、女優陣が黒いドレスで出席、レッドカーペットでは黒一色という異様な雰囲気に包まれた。そのような中で迎えた昨年の第90回アカデミー賞授賞式は、列席するセレブ達のファッションにも注目が集まった。白やピンク、ゴールドの衣装など華やいできらびやかなドレスに身を包む人も多く、映画最高峰の祭典を感じさせたが、「Time’s up」と書かれたピンバッジを付けるなど、「女性は消えないぞ」というメッセージを発信していた。この影響は受賞スピーチにも見られ、随所に男女格差や地域・移民問題へのメッセージも。中でも、主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドは受賞スピーチで、「各部門でノミネートされている女性は全員立ち上がって」と呼びかけ、会場から大きな喝采を浴びたシーンは印象的だった。ハリウッド映画界での男女格差が指摘されるなかでのスピーチに感動を与え、司会のジミー・キンメルからも「エミー賞並みのスピーチだった」と絶賛された。
また、最多となる13部門でノミネートされていた『シェイプ・オブ・ウォーター』が、作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の最多4部門を受賞。対抗馬として挙がっていた『スリー・ビルボード』は、主演女優賞、助演男優賞の2部門、第2次世界大戦でのダンケルク撤退を描いた『ダンケルク』は、編集賞、録音賞、音響編集賞の3部門を受賞。“アカデミー賞に最も近い日本人”と言われてきた特殊メイク・アーティストの辻一弘が、3回目のノミネートにして、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でメイク・ヘアスタイリング賞を初受賞。同部門で日本人が受賞するのは初となり、日本人のアカデミー賞受賞は、第87回に宮崎駿監督が名誉賞を受賞して以来の快挙となった。また同作品では、主演のゲイリー・オールドマンが主演男優賞を受賞し、ダブル受賞となった。
案内役&スタジオゲスト コメント
■ジョン・カビラ
91回目を数える世界最高峰の映画の祭典。エンターテインメント追求のヒット作から社会の闇をえぐる問題作までがノミネートされること必至。映画を愛してやまないプロフェッショナルたちが互いを讃えあう舞台でどんなドラマが展開するのか。各賞の行方はもちろん、授賞式そのものの演出にも笑いと感動を熱烈に期待しています。午前中の生放送の臨場感に圧倒されつつ、夜に再度染み込ませることができるのは日本/WOWOWでの放送のみ!ぜひ心揺さぶるひと時をご一緒に。
■高島彩
今年も胸踊るこの季節がやってきましたね。昨年は90回という節目のアカデミー賞でしたが、主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドの力強いスピーチにもあったように、女性の権利や平等に関して強いメッセージが発せられました。あれからアカデミー賞はどう変わったのでしょうか。それとも変わっていないのでしょうか。今のアメリカ社会を色濃く映し出すアカデミー賞の舞台。今年もみなさんとともに生放送で見届けたいと思います。個人的には、『リメンバー・ミー』を超えるアニメーションへの期待を高めつつ、昨年から引き続きティモシー・シャラメの美しさを追いかけながら、アカデミー賞のノミニーとしてレディー・ガガが登場することを期待して、今年もその瞬間を待っています。どうぞ、最高のエンターテインメントを生放送でご覧ください。
■川村元気
いち映画製作者の視点で、僕自信が楽しみながら映画界最大の祭りをお伝えできればと思います。
「生中継!第91回アカデミー賞授賞式」
2019年2月25日(月)午前8:30~(同時通訳)/夜9:00~(字幕版)
案内役:ジョン・カビラ 高島彩
スタジオゲスト:川村元気 町山智浩
番組HP:https://www.wowow.co.jp/academy/