TSUTAYAが主催する、2016年に行われた第2回TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMで審査員特別賞を受賞した箱田優子による企画「ブルーアワー」が、主演に夏帆、共演にシム・ウンギョンを迎えて映画化され、タイトル『ブルーアワーにぶっ飛ばす』として、2019年に公開されることが決定した。
東京で働くCMディレクターの砂田は、仕事にも人生にもぼやいてばかりな日々を過ごしている。ある日、祖母の見舞いに行くため、砂田は自由奔放な友人・清浦と共に、大嫌いな地元・茨城へ帰ることになる。
主人公・砂田を演じるのは、『友罪』や『ビブリア古書堂の事件手帖』など、幅広い演技が絶賛されている夏帆。砂田の友人・清浦には、映画『怪しい彼女』など韓国で圧倒的な人気を誇るシム・ウンギョンが扮し、本作では日本語の台詞に挑戦している。このほか、渡辺大知、ユースケ・サンタマリア、黒田大輔、嶋田久作、でんでん、南果歩らが出演する。
「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」(以下、TCP)は、プロ・アマ問わず映像化可能な企画を募り、映像を創り出すクリエイターを発掘し、製作からレンタル・販売・配信までを総合的に支援するプログラム。11月15日に行われたTCP2018では、キャストの夏帆、シム・ウンギョン、そして箱田優子監督が登壇した。2年ぶりに再び壇上に戻ってきた箱田監督は、「2年前が昨日のことのようで、まさにタイトルのごとく、ぶっ飛ばして今日にやってきた気持ちです。自分が一番見たい映画を脚本にして、こうして映画化できる機会を与えてくれたことに本当に感謝しています。一般のお客さんの目で見ても、とても面白い作品になったと思います!」と想いを語った。
監督のたっての願いで、撮影前も3人は沢山コミュニケーションの時間をとっていたそうで、「撮影やリハーサル以外でも、ご飯を食べに行ったり、できるだけ一緒の時間を過ごしました」と語る箱田監督。夏帆は、撮影前に行うロケハンに初めて参加し、「監督の実家に行って、監督のご両親に会いに行ったり…」と言うと、「うちのオカンのカレー食べてたよね!」と箱田監督も笑って返した。また、シムは監督の印象について、「監督はすごく面白い人。撮影の時、いつも寄り添ってくれて本当に心強かったです。監督のおかげで、清浦役の芝居をやり通すことができたと思います。感謝です!」と感謝の言葉を伝えた。さらに、シムは会話劇が中心の本作で日本語に挑戦しているが、「本当に現場でも日本語を頑張っていて…」と監督が感慨深げに言うと、「丸暗記しました」と返すシムに、会場は大きな笑いに包まれた。
今回、審査員として参加している南果歩は、夏帆演じる砂田の母親役として出演している。「監督はユーモアがあって、一番元気。でもカメラの脇に入ると、存在が保護色になって馴染みだし、みんなを見守る存在になるのです。何より良かったのは、茨城に行ってリハーサルができたこと。監督の実家やご両親のやっている牛舎に行ったりと、茨城ロケを満喫しました。いま紹介されたパイロット版を観て、早く映画を観たくなっちゃいました!」と語った。
夏帆は、主人公の砂田役に対して「砂田の役が本当に大好きで、撮影後半には自分なのか砂田なのかよく分からなくなるっていうくらいでした。いま一番やりたかった役に、やっと巡り会えたと思ったんです。だからこそ、自分をすべてさらけ出す気持ちで挑みました」と熱い気持ちを伝えると、「そんな事言うと泣いちゃうよー!」と箱田監督は喜びの顔を見せた。
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
2019年 公開
監督・脚本:箱田優子
出演:夏帆 シム・ウンギョン 渡辺大知 ユースケ・サンタマリア 黒田大輔 嶋田久作 でんでん 南果歩
配給:ビターズ・エンド
【ストーリー】 30歳の砂田(夏帆)は、東京で働くCMディレクター。仕事にも人生にもぼやいてばかりな日々を過ごしている。そんなある日、祖母の見舞いに行くため、砂田は自由奔放な友人・清浦(シム・ウンギョン)と共に、大嫌いな地元・茨城へ帰ることに―。
©2019『ブルーアワーにぶっ飛ばす』製作委員会