夏帆、シム・ウンギョンらが舞台挨拶に飛び入り参加!「台風接近にも関わらず来場してくださったお客様に感謝」

TSUTAYAが主催する、2016年に行われた第2回TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMで審査員特別賞を受賞した箱田優子による企画「ブルーアワー」を、夏帆主演、シム・ウンギョン共演で映画化した『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が、10月11日に公開初日を迎えた。このほど、同日にテアトル新宿にて初日舞台挨拶が行われ、夏帆、シム・ウンギョン、黒田大輔、箱田優子監督が登壇した。

10月12日に夏帆、シム・ウンギョン、渡辺大知、黒田大輔、松崎ナオ、箱田優子監督による公開記念舞台挨拶を予定していたが、台風19号の接近に伴い、観客の安全を考慮して劇場が休館となったため、イベントは急遽開催中止となった。箱田監督は当初から、「デビュー作の公開初日に映画館に足を運んでくださるお客様に、直接お礼のご挨拶をしたい」と、テアトル新宿の初回と2回目の上映に一人で立ち会うことを決めていた。ところが、イベント開催中止の報告を受けた夏帆、シム、黒田も、それぞれ多忙なスケジュールの合間をぬって、「愛する作品である『ブルーアワーにぶっ飛ばす』のために!箱田監督のために!台風接近にも関わらず来場してくださったお客様に感謝の気持ちを伝えるために!」と自ら志願して、箱田監督に加わり、11日当日に急遽飛び入り参加で舞台挨拶を行った。

夏帆、シム、箱田監督は、本作のタイトルロゴが大胆に配置されたお揃いの「ブルーアワーTシャツ」を身につけて登場(黒田は『バーフ・バリ』のTシャツを着用)。これは、映画の衣装を担当した立花文乃が3人のためにオリジナルで制作したもの。初日に駆けつけた映画ファンを大いに喜ばせた。

箱田監督も夏帆も、「昨日は緊張してて寝れなかった」と緊張を隠せないまま始まった本舞台挨拶。あまりにも突然の来場だったため、何を話すか、どういう順番で…といった打ち合わせもないまま、ざっくばらんな雰囲気でスタート。9月30日に、テアトル新宿にて行った完成披露プレミア上映会で、「公開されるのが寂しい!」とコメントしていた夏帆は、ここでも、「すごく寂しい。手を離れていってしまうような…」と名残惜しげにコメント。箱田監督も「その気持ちわかる!」と激しく同意するものの、シムは「私はうれしいです」と答え、夏帆から「そりゃそうだけどー」と笑顔でツッコミが入った。

そんなシムは、「実を言うと、映画劇中の食べ物は全部苦手なんです。干し芋も納豆も食べられない」と笑顔で明かし、監督は「砂田(夏帆)の実家で納豆を食べるシーンは、実はお米ばっかり食べてたよね(笑)」と暴露。黒田は、「僕はこの映画がとっても好きで、間違いなく箱田さんのデビュー作だし、間違いなく夏帆さんにとって代表作だし、その一員になれて嬉しい」と映画に参加できた喜びを語った。

最後に、夏帆が「本日はご来場いただきありがとうございます。みんなで良いものを作ろうと一致団結して作りあげた作品です。映画は観てくれるお客様がいないと完成しません。ぜひ多くの方に見てもらえたら嬉しいです」と語り、イベントを締めくくった。終了後は、夏帆と箱田監督が自然に熱い抱擁をかわし、互いをねぎらっていた。

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
10月11日(金)より、テアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開中
監督・脚本:箱田優子
出演:夏帆 シム・ウンギョン 渡辺大知 黒田大輔 上杉美風 小野敦子 嶋田久作 伊藤沙莉 高山のえみ ユースケ・サンタマリア でんでん 南果歩
配給:ビターズ・エンド

【ストーリー】 30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田(夏帆)は、東京で日々仕事に明け暮れながらも満ち足りた日々を送っている…ように見えるが、口をひらけば悪態をつき心は荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田の嫌いな故郷に帰ることに。ついて来たのは、砂田が困った時には必ず現れる、自由で天真爛漫な秘密の友だち・清浦(シム・ウンギョン)。しかし、再会した家族の前では、都内で身に着けた砂田の理論武装は通用しない。やがて全てを剥がされた時、見ようとしなかった本当の自分が顔を出す…。そして、一日と始まりと終わりの間に一瞬だけおとずれる“ブルーアワー”が終わる時、清浦との別れが迫っていた…。

©2019『ブルーアワーにぶっ飛ばす』製作委員会