第30回東京国際映画祭W受賞!捜査に取り憑かれた男の運命を描く『迫り来る嵐』予告編&場面写真

昨年の第30回東京国際映画祭で主演男優賞、芸術貢献賞をダブル受賞し話題となった中国サスペンス『迫り来る嵐』が、2019年1月5日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

捜査に取り憑かれた男の運命と愛の行方を、ダイナミックな演出で描いた本作。1997年、中国の小さな町の古い国営製鋼所で保安部の警備員をしているユィ・グオウェイは、近所で起きている若い女性の連続殺人事件の捜査に、刑事気取りで首を突っ込み始める。警部から捜査情報を手に入れたユィは、自ら犯人を捕まえようと奔走し、死体が発見される度に事件に執着していく。ある日、恋人のイェンズが犠牲者に似ていることを知ったユィの行動によって、事態は思わぬ方向に進んでいく。

刑事に憧れるあまり狂気の際まで踏み込む主人公ユィ・グオウェイには、人気TVドラマ「項羽と劉邦」で知られるドアン・イーホン。物語の行方を左右する重要なヒロイン、イェンズを、『修羅の剣士』などに出演のジャン・イーイェンが演じる。

本作で長編デビューを果たしたドン・ユエ監督は、自身で脚本も担当。ワールドプレミアで上映された東京国際映画祭のほか、今年の第12回アジア・フィルム・アワードでは新人監督賞を受賞し、高い評価を得た。

公開された予告編は、前半、バックに流れる美しい歌声とは対照的に、舞台となる工場地帯、降りつづく雨に打たれるフードを被った主人公の男が映し出され、どんよりとした閉塞感のある空気を感じさせる。後半、刑事気取りの主人公が、怪しい男を発見してから、緊迫感あふれるサスペンスフルなシーンがたたみかける。女性の死体、犯人らしき男と格闘する主人公、謎の美しい女性、車に人が轢かれる瞬間など…。そして、最後にテロップされる「真実は目の前でこぼれ落ちる-」というコピーからは、“真実の不確かさ”というものが映画の重要な要素であり、本格派サスペンスを感じさせる映像になっている。

『迫り来る嵐』
2019年1月5日(土) 新宿武蔵野館、ヒューマントラスシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督・脚本:ドン・ユエ
出演:ドアン・イーホン ジャン・イーイェン トゥ・ユアン チェン・ウェイ チェン・チュウイー
配給:アット エンタテインメント

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