「Sho-Comi」(小学館)にて連載され、累計発行部数100万部を突破(電子ダウンロード含む)した白石ユキによる同名コミックを、吉沢亮主演、新木優子、杉野遥亮共演で実写映画化した『あのコの、トリコ。』が10月5日より全国ロードショーとなる。このほど、9月13日に東京・神楽座にて「あなたを“トリコ”にします!最速試写会」が行われ、主演の吉沢亮が登壇した。
およそ100名の観客から大きな歓声で迎えられ登場した吉沢。「一人での登壇は久しぶりなので楽しみですね。近いから、皆さんのコソコソ声がめっちゃ聞こえる(笑)」と、まずは観客との距離の近さに驚いた様子。今回のイベントは本作の最速試写会となり、「皆さんが最初に観ていただくお客さんということで、反応が楽しみです」と挨拶した。
本作は、地味で冴えないメガネ男子・頼(より)が、大好きな“あのコ”・雫のためにかっこよく変わっていく様と、頼、雫、昴の幼なじみ3人が恋と夢を追いかける姿を描くラブストーリー。男子が変化していくという本作について、吉沢は「男目線である分、ほかの少女漫画のような女子から見た男の子の断片的なかっこいい瞬間を切り取るのではなく、頼のかっこ悪いところも人間としての魅力があるんじゃないかな」と本作ならではの魅力を語った。続けて、「頼と昴という、全く正反対の男に囲まれる雫の気持ちになって観ていただければ」と鑑賞ポイントをアピールした。
不器用で冴えない頼を演じた吉沢は、実生活でも「全然モテないです」とキッパリ。頼を演じた感想を聞かれると、「むしろキラキラしているほうが難しい。僕自身にキラキラ要素がなくて、プライベートもすごい地味な男なので。内気で根暗な男のほうが演じていて馴染んで、やりやすくて楽しかったです」と明かした。
雫を演じる新木優子とのデートシーンの撮影では、自分たちで携帯を持って二人でお互いを撮影したようで、「周りのスタッフさんは映り込んじゃうから見えないところにはけてもらって、本当に二人で江ノ島の道をぶらぶらしたりしました。素の状態で、演技ということを忘れて楽しんでいましたね」と、よりリアルなデートシーンが完成したという。
続けて、理想のデートは?という質問には、「夜の江ノ島の海とかいいじゃないですか。車でドライブしながら海に行って花火をする。あまり人がいないなかで、二人でキャッキャキャッキャしてから、ポーンッ!ポーンッ!ていう花火をやって、30分ぐらい海を見て帰る」と詳しく答え、「のんびりが好きなんです」とマイペースな性格の一面も見せていた。
イベントの途中では、劇中でのお気に入りの台詞を、“雫”の部分を観客の名前に置き換えて披露することに。名前を呼んでほしい人に声を上げてもらい、「“ほのか”のためなら、何だってできる…!」と披露したが、微妙な会場の雰囲気に「何?この、スンッとなる感じ(笑)」とツッコみ、大きな笑いが沸き起こった。最後は、吉沢が会場に集まった観客と共に自撮りに挑戦。吉沢が声を掛け合い連写し、大盛り上がりの中イベントは終了した。
『あのコの、トリコ。』
10月5日(金) 全国ロードショー
監督:宮脇亮
原作:白石ユキ「あのコの、トリコ。」(小学館「Sho-Comi フラワーコミックス」刊)
脚本:浅野妙子
主題歌:Nissy(西島隆弘)「トリコ」
出演:吉沢亮 新木優子 杉野遥亮 水上剣星 大幡しえり 内田理央 古坂大魔王 高島礼子 岸谷五朗
配給:ショウゲート
【ストーリー】 田舎で暮らしていた地味で冴えない男子高校生の鈴木頼(吉沢亮)は、東京の芸能コースがある高校に転入し、幼い頃から好きだった立花雫(新木優子)と再会する。女優という夢に向かって真っすぐにがんばる雫にあらためて恋をした頼は、彼女が所属する芸能事務所に頼まれ、雫の付き人として現場に同行するようになる。ランジェリーの広告撮影では、共演するはずだった、頼と雫の幼なじみでもあり人気俳優の東條昴(杉野遥亮)が、あるアクシデントで帰ってしまい、雫は降板させられそうになる。そんな雫を助けるために頼はなんと昴の代役を受けることに!そして、頼がカメラの前に立つと別人のような輝きを放ち、雫は思いがけずときめいてしまう。そしてこの広告が話題となり、頼、そして雫と昴の未来を変えていく―。
©2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会