カルーセル麻紀、橋口亮輔監督、ブルボンヌ、犬山紙子ら著名人より絶賛コメント!ドキュメンタリー『ディヴァイン・ディーバ』

ブラジルで活躍した異性装パフォーマー、またはドラァグクイーン達のなかでも第一世代とよばれる、いわばドラァグクイーンカルチャー黎明期を支えた人々を追ったドキュメンタリー『ディヴァイン・ディーバ』が9月1日より公開となる。このほど、女優のカルーセル麻紀、映画監督の橋口亮輔ら著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

1960年代にリオ・デ・ジャネイロのヒヴァル・シアターで活躍したドラァグクイーン8人が、50周年を記念して再び集結しライブを開催。本作では、長い間舞台の仕事から遠ざかり高齢になった彼女たちが、再び集結し、四苦八苦しながら演目に挑む姿をとらえつつ、当時の貴重な歴史映像や写真と共に、彼女たちが活躍した輝かしい60年代のシーンを振り返る。

ブラジルの人気女優でもある監督のレアンドラ・レアルは、ナイトクラブのオーナーの孫娘。軍事独裁政権下で権利と自由を求め闘ってきた彼女たちの姿を、子供の頃舞台袖から見ていたレアンドラが、リスペクトを持って記録した監督デビュー作となる。

著名人 絶賛コメント

■カルーセル麻紀(女優)
ブラジル軍事政権下を生きてきた、私と同世代の彼女達の姿に、巴里に飛び、「カルーセル・ド・パリ」で出逢った沢山の友人達、世界中から手術をするために、モロッコの病院に来ていた仲間達、あの頃の記憶が走馬灯のように駆け巡りました。

■橋口亮輔(映画監督)
熱き国のゲイ人の芸談と人生談。にじみ出る痛みとプライドに少しだけ背中を押された。

■シモーヌ深雪/SIMONE FUKAYUKI(シャンソン歌手/ドラァグクイーン)
ディーヴァたちの老いが、憐憫として扱われていたらどうしようと思ったけれど、そんなことは全く無く、全編を通じ、質の高いグロテスクとキャンピズムが支配していた。後世に伝えたい、クィアで正解な作品である。

■ブルボンヌ(女装パフォーマー)
地球の裏側ブラジルだって
オトコオンナの哀愁は同じ。
女装ババアの底力にあやかって
生き抜く強さをもらいましょ!

■ヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン/美術家)
いつの時代も国家というものが最も恐れることは、「性別」の横断なのだ。「性別」という個人の幻想の崩壊は、社会的集団の幻想の崩壊へと、いとも簡単につながるからだ。この作品は弱い国家がもつ普遍的なホモフォビアを炙り出す。

■犬山紙子(エッセイスト)
彼女たちの人生が自由と勇気と誇りを象徴する芸術。時を超えて今生きづらさを感じる全ての人の心の支えになる作品でしょう。少なくとも私は差別を感じるこの世の中でも誇りを持って生きていく勇気を貰った。

『ディヴァイン・ディーバ』
9月1日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:レアンドラ・レアル
出演:ブリジッチ・ディ・ブジオ マルケザ ジャネ・ディ・カストロ カミレK フジカ・ディ・アリディ ホジェリア ディヴィーナ・ヴァレリア エロイナ・ドス・レオパルド
配給:ミモザフィルムズ

【ストーリー】 1960年代のブラジル。軍司独裁政権下の厳しい時代にゲイやレズビアンなど性的少数者達には、今のような自由はなかった。だが、彼らは、女性装をして芸能の才を披露することで、自分らしく生きることを選んだ。かつてレジェンド達が歌い、踊っていた拠点であるリオ・デ・ジャネイロのヒヴァル・シアターの創立70周年を記念し、この劇場から巣立ったレジェンド達が一堂に会した「ディヴァイン・ディーバス・スペクタクル」が開催される。2014年に行われた特別版、レジェンド達のデビュー50周年祝賀イベントのプレミアでは、長い間舞台の仕事からは遠ざかっていた高齢の彼女らが、文句タラタラ四苦八苦しながら演目に挑む姿をとらえつつ、輝かしい60年代のシーンを振り返っていく。

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