Netflixアニメ「A.I.C.O. Incarnation」武器&メカニック設定画公開!村田和也監督とデザイン担当の高倉武史のコメントも

村田和也監督と制作ボンズのタッグで贈るバイオSFアクション、Netflixオリジナルアニメ「A.I.C.O. Incarnation」が3月9日より世界独占配信開始となる。このほど、本作に登場する近未来感あふれる武器やメカニックの設定画が公開され、併せて村田和也監督とメインメカニックデザインを担当した高倉武史が本作の制作のきっかけやメカニックデザインへの思いについて語った。

「A.I.C.O. Incarnation」キーアート

本作は、「翠星のガルガンティア」や「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」の村田和也監督、「交響詩篇エウレカセブン」や「僕のヒーローアカデミア」のボンズ制作によるNetflixオリジナルアニメ。人工生体の研究中に起きた大事故“バースト”により、最先端のバイオ・テクノロジーを扱っていた黒部峡谷一帯の研究都市は、人工生命体“マター”に侵蝕されてしまう。それから2年後、バーストで家族を失った女子高生・橘アイコは、転校生・神崎雄哉から自分の肉体に隠された真実を告げられる。

武器とメカニック設定画に描かれているのは、主人公のアイコと共にバーストの中心地“プライマリーポイント”を目指す護衛部隊“ダイバー”の武器である「高出力レールガン」と「コイルガン」。さらに、ダイバーが搭乗する「バイポッド(二脚移動車)」と「ビートル(六脚移動車)」も公開となった。ビートルは、“マター”によって浸食されたエリアという特殊な環境でも自由自在に動き回れる多脚型で、1本1本の足を自由に動かせる自在性を兼ね備える。また重機の延長線上にありつつ、戦車的な攻撃能力と優れた運動機能を実現させた混合型のデザインとなっている。

▲高出力レールガン
▲コイルガン
▲バイポッド(二脚移動車)
▲ビートル(六脚移動車)

■村田和也監督 コメント
<制作のきっかけについて>
プロデューサーから「一緒にオリジナル作品を作りませんか」と声をかけて頂いたのが最初です。「チームによるアクションもの」というお題をいただきいろいろ考えていく中で、近未来の日本を舞台にして、ある生物的災害により閉鎖された地域に特殊任務を負ったチームが潜入してミッションを達成する、という話を物語の骨格にしようということになっていきました。そこで思い至ったのが、以前から考えていたバイオ系SF作品で、「体を奪われてしまった少女が、謎の少年の導きにより自分の体を取り戻す旅に出る」という企画です。自分の体を失ってしまうという極限状況に陥った少女は、いったい何を感じ体験するのか。その設定が今回の企画にそのまま取り込めるのではないか、ということを思い立ちました。

<作品の見どころについて>
大規模生物災害という状況に対して、解決する糸口になる存在が普通の女子高生であるというそのコントラスト。特別な知識を何も持たず、事態について何も知らない女の子の目線で、様々な事実が徐々に明らかになっていくスリリングさ。そういったものが視聴者の方を引き込む面白さに繋がるのではないかと思いました。生命工学の技術が今よりも格段に進歩した時、実際に起こるかも知れない出来事として、視聴者の方に生々しい体験として感じ取っていただけたらなと思っています。

■高倉武史(メカニックデザイン) コメント
<村田監督からのオーダーについて>
監督からはこんな感じのメカが欲しい、こういう風に見せたいというイメージがビジュアルとして強くあり、それをベースに肉付けし形にしていくという作業でした。いわゆる一番濃い時代の「ガンダム」とか、そういったオーダーです。こだわったのは仕様や大きさ、形、材質、あとはその時代においてどういう風にメカが生産されているかというところです。その時代のテクノロジーはどのくらいのもので、それをもとにどう設計されているというのを意識しながら形にしていきました。

<デザインのポイントについて>
村田監督のオーダーはリアルなものでした。ただ実写作品ではないので、リアルなものをそのまま作ってしまうのではなく、リアルなものを一度フィルターにかけないといけないと思っています。その上でアニメ的リアリティを持ったフィクションの作品に、でも作品としてみるとものすごくリアルな感じがする、というところにまず一段昇華させるんです。その上で見た人が面白いなと思うような引っ掛かりをいくつかポイントとしておいていくのですが、例えば人はパッとものを見た時に顔を探すというような脳の動きがあり、今回はその「顔」を必ず入れることをまず意識しました。見るとおそらくすべてのメカに必ずどこかしら顔らしいものがあると思います。そういったものを今回自分の中でルール付けしてデザインしました。

「A.I.C.O. Incarnation」
3月9日(金)、Netflixにて配信開始(全12話)
監督:村田和也
原作:BONES
声の出演:白石晴香 小林裕介 古川慎 村田太志 名塚佳織 M・A・O 竹内良太 茅野愛衣 大川透 子安武人 田中敦子

【ストーリー】 2035年11月。人工生体の研究中に起きた大事故“バースト”により、黒部峡谷一帯は暴走した人工生命体“マリグナント・マター”に侵蝕された。そして2037年。バーストで家族を失った15歳の少女・橘アイコは、謎を抱えた転校生・神崎雄哉と出会う。彼はアイコの身体に隠された“秘密”と、それを解くことができる“鍵”の在り処を告げる。「この災厄に終止符を打てるのは……君しかいないんだ」運命に翻弄された少女が、辿り着く先とは―。

©BONES/Project A.I.C.O.