乃木坂46を卒業した深川麻衣が映画初出演にして初主演を務め、三代目 J Soul Brothersの山下健二郎と共演する映画『パンとバスと2度目のハツコイ』が2月17日に公開初日を迎え、シアタス調布にて行われた初日舞台挨拶に主演の深川麻衣、山下健二郎、今泉力哉監督が登壇した。
一人ずつ挨拶を終えると、今日本中で盛り上がっている平昌五輪の話題に。山下は「羽生君やばくないですか?」と切り出すと、今泉監督は「このあと滑りますよね?みなさん早く帰って見たいと思っているんじゃないですか?」と笑いながら話し、深川は「日本を代表して頑張っている姿を見ると、私も仕事頑張らなくちゃと思います」と全員が興奮気味に答えた。
また、深川は初日を迎えたことについて、「撮影が終わった当初は公開まで結構時間があるなと思っていましたが、あっという間に公開してしまいました。こうして初日の挨拶に立って、いよいよなんだと実感しています」と感慨深げに語り、「自分にとっては一生に一回の初出演、初主演の作品となって、本当にいい思い出となりました。今まで、自分の人生のターニングポイントというものが何回もありましたが、この作品も何年後かに振り返った時に自分のターニングポイントとして残り続けると思います」と、現在の心境をコメントした。山下は「この作品を通して、色々な結婚観や恋愛観があるんだなと思いました。僕にとっては演じたことのない役を演じさせてもらい、自信に繋がりました」と本作への想いを語った。また今泉監督は「撮影前に、深川さんと1時間ほど話して、そこからキャラクターや設定を作っていった」と撮影裏話を吐露。「キラキラした恋愛映画ではなく、現実に寄った、もっとリアルな日常に寄り添った恋愛映画を撮りたかった。何かを諦めたり、何かをやめたりしてしまっても、そういった色々な形の生き方がある。そういう生き方を肯定したいと思ってこの映画を作り上げました」と本作の制作を振り返った。
イベント後半に、本作に携わったスタッフ一同を代表して、監督からの感謝の手紙がサプライズで読まれると、冷静な深川もこれには感激した様子を見せた。「パンバスチームにとって、深川さんは“頼れる大きな背中”です。『パンバス』の主演が深川麻衣さんでよかったです」といった賛辞が贈られたこに対して深川は、「ビックリしました!初めての映画の撮影で、私のせいで作品を壊してしまったらどうしようと不安だらけだった」と述懐。さらに、「山下さんや今泉監督が優しく助けてくれて救われたことがたくさんありました。私こそ皆さんに感謝したいことがいっぱいです!」と思わず目から流れる涙を拭う一幕も。驚きの表情とともに、涙を滲ませながら感謝を伝えた深川は最後に「皆さんの感想が楽しみなようでちょっと怖いです(笑)」と涙を拭い笑顔で答え、それを受けた山下は「新しい形の恋愛映画となっていて、観て下さった皆さんの意見がこの作品への答えだと思っています」と語り、会場が温かな雰囲気で包まれたまま、イベントの幕は閉じた。
『パンとバスと2度目のハツコイ』
2月17日(土)より全国公開
監督・脚本:今泉力哉
出演:深川麻衣 山下健二郎(三代目 J Soul Brothers) 伊藤沙莉 志田彩良 安倍萌生 勇翔 音月桂
配給:「パンとバスと2度目のハツコイ」製作委員会
©2017映画「パンとバスと2度目のハツコイ」製作委員会