高嶋政宏が『ゴジラ VS メカゴジラ』撮影時のエピソードを披露! “さよなら日劇ラストショウ”トークイベント レポート

2月4日に閉館となるTOHOシネマズ 日劇の最期を彩るイベント“さよなら日劇ラストショウ”において、日劇2では全日程で夕方からは『ゴジラ』シリーズの作品を上映。2月3日に上映した『ゴジラ VS メカゴジラ』の上映前、そして、“メカゴジラ“が登場する映画4作品を上映する<メカゴジラナイト>の上映前に、作品にまつわる豪華ゲストを招いたトークイベントが開催された。『ゴジラ VS メカゴジラ』上映前のトークイベントに登場したのは、本作に出演した高嶋政宏と大河原孝夫監督、富山省吾プロデューサーの3人。<メカゴジラナイト>上映前のトークイベントには、”メカゴジラ”が登場する作品に携わった中野昭慶特技監督、大河原孝夫監督、手塚昌明監督、富山省吾プロデューサーの4人が登壇した。

unnamed

『ゴジラ VS メカゴジラ』のトークイベントには、主演・青木一馬役を演じた高嶋政宏、監督を務めた大河原孝夫、プロデューサーの富山省吾の3名が登壇した。高嶋と富山は、さよなら日劇ラストショウ限定verのゴジラのフィギュアと一緒に入場。満席となった会場のファンに向けて、高嶋は「今日はこんなに大勢集まっていただいてありがとうございます。何度もこういうイベントに声を掛けて頂いていたんですが、いつも他の撮影とぶつかってしまって、今日は来られて本当に嬉しいです。ようやくここに戻ってくることができました」と挨拶。富山は「この劇場に徹夜で列を作った方たちが、今日はたくさんいらっしゃると思います。お互いに結構行きましたね。今日この日劇で、フィルムでゴジラをご覧頂けるという本当に得難い体験をご一緒することができて本当に嬉しく思います」とコメントすると、会場から大きな拍手が沸き起こった。

主演を務めた高嶋は「最初にゴジラ映画と出会ったのが、沖縄を舞台にした『ゴジラ対メカゴジラ』でした。まさか僕が当時心を奪われたメカゴジラに出られるのかと思って、興奮しましたね」と本作への出演が決まった時のことを振り返る。高嶋が演じた青木一馬というキャラクターについて大河原は、「主人公が優等生でまじめ一辺倒では、なかなか魅力を引き出すことは難しいんです」と語り、あえて三枚目のキャラクターにしたことを明かした。

また本作で父親である高島忠夫と共演した感想について高嶋は、「あれはメモリアルですよね」と語る。さらに「うちは家族ほとんど出ているんです。来年ぐらいシルビアも出たらいいんじゃないかと思っています(笑)」とコメントすると、会場からは笑いが起こった。

続いて、話題は日劇の思い出についてのことに。高嶋は「日劇といえば、よくデートで来ました。本当に忘れられない場所ですよね。舞台挨拶もたくさんしましたし、これがなくなるというのは信じられません」と本音を吐露。一方、富山は「ずっと日劇という劇場と場所が、仕事の中での中心地だったんです。へそがなくなってしまうような寂しさがあります」と日劇への想いを語った。

またMCから撮影当時の思い出について聞かれた高嶋は、「東宝で撮るゴジラ映画というのは、イコール黒澤組なんですよ。黒澤監督がいらっしゃらないだけで、スタッフさんはほぼ黒澤組なんです。ですから映画の金字塔とも言える現場でした。ベテランの照明さんから『お前はなんなんだ。ひょうきんに演じたいのか、男っぽく演じたいのか、今回のキャラクターは何なんだ』と責められました」とコメント。さらに高嶋は「照明が今と違って、すごい光量なんですよ。ロケをしていると、夜の撮影でも昼の様だと言われていたくらい評判の照明さんなんですけど、照明の羽にあたる部分がすごい熱を持つんです。そこにさつまあげをのせて食べさせてもらいました(笑)」と、変わった体験をしたというエピソードも披露した。

最後に、高嶋は「見どころは、ゴジラ映画であるということです。世界のゴジラなんです。海外に出た時に『ゴジラ映画に出ている』と言うと、『すごいな、お前』と言われるんです。世界のゴジラが未来永劫続くように、みなさんどうぞ宜しくお願いします」とゴジラ作品の魅力を熱弁。大河原は本作の魅力について「特撮で言えば、クライマックスの幕張メッセでの精緻な戦闘。本編で言えば、ベビーを含めた人間模様のドラマですかね。それが最後に向けて集約されていくので、そこを楽しんで頂ければと思います」とPRし、ゴジラファンにはたまらないトークイベントを締めくくった。

unnamed (3)

12 >