石丸幹二「フランスの映画にはフランスの音楽が似合います」 映画『エタニティ 永遠の花たちへ』公開記念トークショー開催!

9月30日(土)公開のフランス映画『エタニティ 永遠の花たちへ』。公開記念トークショーとして、シネスイッチ銀座にミュージカル界の美中年と大人気の石丸幹二さん(’52)を迎えた。

本作はオドレイ・トトゥ演じるヴァランティーヌからはじまり、脈々と続いていく愛と結婚の物語。彼女たちは代々、花に囲まれた邸宅に暮らしていることから、壇上を草花で埋め尽くし、入場時に石丸さんがお客様方へブーケを手渡しながら登場。フォトセッション時には抽選で選ばれた女性のお客様を壇上へお呼びし、花束を捧げながら永遠の愛の誓いを囁いた。また本作にジュエリーを提供したフランスのグランサンク(5大宝飾店)のひとつに数えられる、名門ジュエラー、ショーメ(CHAUMET)の「ダンディウオッチ」(1,879,200円)を身に着けて登壇した。

石丸幹二さんフォトセッション

MC:映画をご覧になった感想はいかがでしたか?

石丸:クラシック音楽にあふれています。セリフは少なく。庭園や美術館にいるような感じです。気分が穏やかになります。

MC:トラン・アン・ユン監督の作品は、初めてご覧になられたのですか?

石丸:『青いパパイヤの香り』は以前拝見しました。音楽の入れ方は共通していますね。

MC:ミュージカルの舞台からクラシックコンサートにも出演されている石丸さんですが、本作品ではどんなシーンの音楽が印象に残っていらっしゃいますか?

石丸:34曲使われています。中でも印象的な曲は、ドビュッシーの「アラベスク第一番」。ヴァランティーヌの幸せな家族のシーンにとてもマッチしていますね。そして、マリア・カラスの歌声が素晴らしい「ルイーズ」。生と死、人生、産まれること、いのち、の自然な流れが、曲の歌詞の内容ともリンクしています。そして、クラシック音楽の曲のあてかた。モーツアルト、リスト、ラヴェル・・・たくさん登場しますが、フランスの映画にはフランスの音楽が似合います。また、回想シーンにはほろっとしました。セリフが少ないだけに曲が心情を表現しています。

石丸幹二さん、客席

MC:ミュージカルでは、歌が台詞ですが、本作品は登場人物の台詞が極めて少なく、ナレーションと音楽が彼らの感情を表現しています。非常にユニークな演出ですが、どんな印象をもたれましたか?

石丸:映画は3回見ました。演出としては、ギターのシーンが印象的です。最初は夫が弾いていて、次は子どもが弾いていて。家族ってこんな風につながっていくのだと思いました。

MC:また、本作の主人公たちは、愛する人と出会い、結婚し、家族を作り、ともに生きていくことをとても大事にしています。男性である石丸さんは、彼女たちの生き方をどうお感じになりましたか? また、独身の石丸幹二さんですが、結婚して家族を持つという人生を歩んでみるのはどうでしょう?

石丸:修道院にいく女性も登場しましたが、いろいろな人生がありますね。自分は芸術を生きる人生を選びましたが。この映画では、男性が女性を守るという時代ですね。それでも、女性がすごい。あらゆることに、耐えていける生き物だと思いました。

MC:強い女性といえばいまは小池百合子さんが浮かびますね。

石丸:小池百合子さん、前向きなエネルギーが素晴らしいと思います。

ここでサプライズの仕掛けが、お客様に、石丸さんから花束をプレゼント。

石丸:この映画の中で好きなことばとしてお届けしたいです。「たとえ年老いて若さと美貌を失っても、振り向く男がいなくなっても、君を愛し続ける」それぞれの女性に向けて発せられる言葉です。本質を表していると思います。

MC:最後に一言お願いします

石丸:人はどう生きるのか、わかってくる映画です。周りのかたに伝えたくなりますね。

エタニティ 石丸幹二さん 花束

『エタニティ 永遠の花たちへ』
9月30日(土)シネスイッチ銀座他にて全国順次ロードショー
監督:トラン・アン・ユン
出演:オドレイ・トトゥ メラニー・ロラン ベレニス・ベジョ ジェレミー・レニエ ピエール・ドゥラドンシャン 
配給:キノフィルムズ 木下グループ

STORY ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)がジュールと結婚した理由は、19世紀末フランスの上流階級においては少し変わっていた。親が決めた婚約を自分で破棄したのだが、それでも諦めないジュールに初めて心を動かされたのだ。夫婦の愛は日に日に深まっていったが、病や戦争で子供たちを失ってしまう。そんなヴァランティーヌに再び喜びをくれたのは、無事に成長した息子のアンリと幼なじみのマチルド(メラニー・ロラン)の結婚だった。マチルドの従姉妹のガブリエル(ベレニス・ベジョ)と夫も頻繁に訪れるようになり、大家族のような賑やかで幸せな日々が続く。だが、運命は忘れた頃に意外な形で動き始める──。

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