移民をテーマに、誰もが直面しうる極限の状況を描いた衝撃作『入国審査』が、本日8月1日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国公開となった。
SXSW国際映画祭2023正式出品、第39回インディペンデント・スピリット賞で新人作品賞・新人脚本賞・編集賞にノミネートされるなど、世界中の映画祭で数々の賞を受賞し、スペインの大手配信サービスFilminでも年間最も視聴されたスペイン映画に輝いた本作。わずか17日間で撮影された低予算のデビュー作ながら、その完成度と緊張感が観客を圧倒している。
物語の舞台は、バルセロナからニューヨークに降り立ったカップル、ディエゴとエレナ。エレナが移民ビザを取得し、新天地での生活に夢を膨らませる中、空港の入国審査で突如別室へと連れて行かれる。繰り返される尋問、徐々に浮かび上がる不信感、そして決定的な疑念へ…。密室で繰り広げられるスリリングな会話劇が、観る者を釘付けにする。
主演は『ナルコス』や『プリズン211』のアルベルト・アンマンと、『悲しみよ、こんにちは』で知られるブルーナ・クッシ。審査官役にはローラ・ゴメス、ベン・テンプルらが脇を固める。
この注目作に対し、日本映画界を代表する山田洋次監督が絶賛コメントを寄せた。「怖い映画。そして今日の世界をあざやかに切り取って見せてくれる作品。一気に引き込まれてドキドキしながら最後まで見てしまった。凄い才能の監督の誕生を喜びたい。」
この言葉に応えるように、監督のアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケスからもコメントが到着。「この映画は、普段は閉ざされたドアの向こう側で起きている物語を描いています。入国管理という現代の官僚制度が持つ理不尽さと、その中で翻弄される人々の姿を通じて、観客の間で対話が生まれることを願っています。」
監督自身も移民としての実体験からインスピレーションを得て制作された本作は、観客にとっても他人事ではないリアルな問題提起となっている。
■作品情報
タイトル:『入国審査』
原題:Upon Entry
監督・脚本:アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスチャン・バスケス
出演:アルベルト・アンマン、ブルーナ・クッシ、ローラ・ゴメス、ベン・テンプル
2023年|スペイン|スペイン語、英語、カタルーニャ語|77分|ビスタ|カラー|5.1ch|日本語字幕:杉田洋子
配給:松竹
後援:駐日スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
公開日:2025年8月1日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
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