今年2025年、推理小説と怪奇・幻想文学の祖として知られる作家・江戸川乱歩の没後60年を迎えるにあたり、記念映画企画『RAMPO WORLD』の制作が決定。乱歩の原作を現代に置き換えた3作品「3つのグノシエンヌ」「蟲」「白昼夢」が、10月3日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほかにて順次公開される。
主演に松田凌、平埜生成、見津賢という注目の俳優を迎え、各作品の主演と監督からも熱いコメントが寄せられた。
■第1作『3つのグノシエンヌ』(10月3日公開)
原案は1925年の短編「一人二役」。ある男が“別人”として妻に接する奇妙な物語をモチーフにした“奇妙な味”の一作。主演は『進撃の巨人 -the Musical-』などで活躍する松田凌。共演には安野澄、岩男海史、前迫莉亜。監督は『うみべの女の子』などで知られるウエダアツシ。
松田は「違う誰かになりたい――誰しもが抱く願望が、乱歩の世界ではすぐ隣にあるように感じた」とコメントし、監督のウエダも「100年前に描かれた“人間の本質”が今こそリアルに映る」と語っている。
■第2作『蟲』(10月17日公開)
1929年発表の中編「蟲」を原案とした本作では、対人恐怖症の青年が再会した初恋の相手との関係を通して、愛憎と幻想の世界に巻き込まれていく。主演は『虎に翼』などで注目の平埜生成。本作が映画初主演となる。共演に佐藤里菜、木口健太、北原帆夏、山田キヌヲらが名を連ねる。監督・脚本は平波亘。
平埜は「この作品には、タイトルからは想像できないほど“愛”が詰まっている。烈しいエネルギーと愛に満ちた作品です」と語り、監督の平波も「ようやく時代が乱歩に追いついた。可愛くてポップな映画になった」と自信をのぞかせた。
■第3作『白昼夢』(10月31日公開)
短編『白昼夢』と長編『湖畔亭事件』を組み合わせて再構成された本作。夢と現実の境界が揺らぐ中、覗き装置で目撃された殺人事件の謎が展開する。主演は『夜明けのすべて』やNHK朝ドラ『虎に翼』出演の見津賢。共演に上脇結友、宮田佳典ほか。監督は『心平、』の山城達郎、脚本は「相棒」など人気ドラマシリーズを手がけた川﨑龍太。
見津は「答えのない作品。それが乱歩の魅力。観客に非現実の夢のような感覚を味わってほしい」と語り、山城監督も「白昼の悪夢か、現実か――その境界を丁寧に描きました」と本作の魅力を語っている。
■作品概要
『3つのグノシエンヌ』
原案:「一人二役」江戸川乱歩
監督・脚本・編集:ウエダアツシ
出演:松田凌、安野澄、岩男海史、前迫莉亜
公開日:2025年10月3日(金)
『蟲』
原案:「蟲」江戸川乱歩
監督・脚本:平波亘
出演:平埜生成、佐藤里菜、木口健太、北原帆夏、山田キヌヲほか
公開日:2025年10月17日(金)
『白昼夢』
原案:「白昼夢」「湖畔亭事件」江戸川乱歩
監督:山城達郎
脚本:川﨑龍太
出演:見津賢、上脇結友、宮田佳典ほか
公開日:2025年10月31日(金)
上映館:シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ 他
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