「大人、みんな死ねばいい」陶芸の街に生きるひとりの少女の純粋さと儚さを描く『あこがれの色彩』予告編

主演・中島セナ、監督・小島淳二による、陶芸の街に生きるひとりの少女の純粋さと儚さを描く青春映画『あこがれの色彩』が、5月10日より公開される。このほど、予告編が披露された。

日本の伝統工芸である有田焼の街に生まれた14歳の少女・結衣。折り合いがつかない家族のことや器用に立ち回る大人の都合に葛藤しながら、言葉にできない思いを絵に描き続ける彼女は、大人たちの裏切りを知り、暴走していく。

予告編は、美しいと感じたものを自分の色使いで絵に描く14歳の少女・結衣の穏やかな表情から一転、次第に家族の都合や大人たちの裏切りに激しく動揺する彼女の心の揺れ動きが繊細に描かれた映像となった。個性を尊重したい結衣が抱える葛藤と、驚きの行動。手の込んだものより合理的でシンプルな焼き物に需要が移る陶芸の街のいまを通して、“美しさとは何か”を問いかける。

本作は小島淳二監督の地元・佐賀県を舞台に、有田の丹山窯で実際に絵付け師の人たちから指導を受けて火入れから窯出、陶器づくりを撮影。また、劇中では絵が趣味である中島セナが自ら描いた絵も登場する。

『あこがれの色彩』
2024年5月10日(金) 渋谷シネクイントほか全国順次公開
監督:小島淳二
出演:中島セナ 大迫一平 宮内麗花 安原琉那 MEGUMI
配給:スタジオレヴォ

【ストーリー】 伝統的な焼き物の街。14歳の結衣は、父と祖母の3人暮らし。美しいと感じたものを自分の色使いで絵に描くことが唯一の楽しみで、美術教室での技術重視の指導方針には馴染めないでいる。ある日結衣は、父親が好意を寄せる絵付け師・美樹と出会い、その独創的な絵柄に魅了される。一方の美樹は、公募展を前に、入賞を約束された古典的なものか独自のデザインか、どちらを選ぶべきか葛藤していた。そんな美樹に対し、個性を尊重するべきだと勧める結衣だったが…。大人たちの都合や裏切りに激しく動揺した結衣は、驚くべき行動に出る。

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