オール富山ロケ!人生最期の日に天使と出会った少女がへんてこな人たちと過ごす1日の物語『祝日』5月公開!

2022年公開の『幻の蛍』でデビューを果たした富山県出身の映画監督・伊林侑香と、第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した伊吹一が『幻の蛍』に続いて再タッグを組んだ映画『祝日』が、5月17日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルが披露された。

生きることを諦めかけた少女の人生最期の一日に、数奇な人々との出会いで変わってゆく主人公をあたたかみのある映像で描いた本作。家庭や学校など難しい今の環境で育つ学生たちの問題をモチーフに、「生きること」を考える現代に相応しいテーマで、新たなるオリジナル作品が誕生した。

主人公の女性・奈良希穂を演じるのは撮影地・富山で200人以上のオーディションを見事に勝ち取った中川聖菜、制作陣はその場でこの物語の世界観を体現できる確信を得たと語っている。希穂と共に最期の1日を過ごす自称天使役には岩井堂聖子。『妖怪大戦争』『シムソンズ』『フィッシュストーリー』と確かな演技で存在感を発揮し、同じ富山を舞台にした『真白の恋』(本作の製作を行なっている坂本欣弘監督作品)で第32回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞している彼女は、“希穂とずっと一緒にいた天使”だったが人間の身体を持ったことで翌日には死を迎えてしまうという微妙な役どころを見事に演じている。

そして2人が出会う、へんてこな人達として、富山県が生んだ名優・西村まさ彦が、生き別れた幼かった娘に再会できる日を夢見るマジシャン役として登場。娘と妻を事故で失い喪服を脱ぐことができなくなった中華屋の店主アフロさん役の芹澤興人は、『PERFECT DAYS』の出演が記憶に新しい。忘れられない人をずっとずっと待ち続けているカフェのお姉さん役の中島侑香は、「anan」や「CLASSY」などモデルとして活躍した後、近年は映画やテレビドラマへの積極的な出演で俳優としてめざましい躍進ぶりを見せる。

監督を務めるのは、第17回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門での公式上映の後、海外でも評価を得た初監督作『幻の蛍』の伊林侑香。脚本は第33回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作に輝いた伊吹一。伊林監督とは『幻の蛍』に続き、2度目のタッグを組む。

主題歌には寺尾紗穂が抜擢されている。彼女は、ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム「御身」が話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられている。『転校生 さよならあなた』、『0.5ミリ』の主題歌を担当した他、CM、エッセイの分野でも活躍中。著作活動もしており、「評伝 川島芳子」、「天使日記」など、新聞、ウェブ、雑誌などでの連載を多数持つ。

『祝日』
2024年5月10日(金) TOHOシネマズ ファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、J-MAXTHEATERとやま
5月17日(金) シネマート新宿、シネマート心斎橋 他 全国公開
監督:伊林侑香
脚本:伊吹一
主題歌:寺尾紗穂「記憶」
出演:中川聖菜 岩井堂聖子 西村まさ彦 芹澤興人 中島侑香 魚井梨穂 野嶋珠吏 碧野遥
配給:ラビットハウス

【ストーリー】 中学2年の奈良希穂は、中学に入ってからずっと一人暮らしをしている。優しかった父は死に、母は希穂の前から姿を消した。怒ることも泣くこともなく、毎日野菜ジュースとプリンだけを口にし、それでも人間はなかなか死なないものだと思いながら日々を無為に過ごしていた。「本日は、祝日につき、休校」いつものように登校すると、正門に看板が出されていた。一度は学校に背を向けた希穂だが、何かに突き動かされるように校舎の屋上へと向かう。そして眼下のアスファルトへ一歩踏み出そうとした瞬間、誰かが手を掴んだ。“希穂とずっと一緒にいた天使”だと言い張る、自称天使だった。いつもの街での数奇な出会いが希穂の心を少しずつ揺り動かす。何も感じなかった世界は「最期の一日」を生きることで変わっていく。

©「祝日」製作委員会