尾野真千子が哀しみと怒りを心に秘めながらも前向きに生きる!『茜色に焼かれる』ポスタービジュアル&場面写真

『舟を編む』、『町田くんの世界』などの石井裕也監督最新作で、尾野真千子が主演を務める『茜色に焼かれる』が、5月21日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

この世界には、誰のためにあるのかわからないルールと、悪い冗談みたいなことばかりが溢れる。誰もが自身を偽り、まるで仮面の生活を強いられているかのように。そんな、まさに弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄される一組の母子がいた。哀しみと怒りを心に秘めながらも、わが子への溢れんばかりの愛を抱えて気丈に振る舞う母。その母を気遣って日々の屈辱を耐え過ごす中学生の息子。果たして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?もがきながらも懸命に生きようとするその勇気と美しさに、きっと誰もが心を揺さぶられ、涙する。

ポスタービジュアルには、夕焼けの中、二人乗りをする親子の後ろ姿と、明日への希望を携えながら力強く微笑む母親・良子(尾野真千子)の姿が収められる。「悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で、母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。」というコピーが、次から次へと押し寄せてくる難題に対して、哀しみと怒りを心に秘めながらもたくましく前向きに生きる親子の姿を想像させる。

『茜色に焼かれる』
5月21日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本・編集:石井裕也
主題歌:GOING UNDER GROUND「ハートビート」
出演:尾野真千子 和田庵 片山友希 大塚ヒロタ 芹澤興人 笠原秀幸 泉澤祐希 前田勝 コージ・トクダ 前田亜季 鶴見辰吾 嶋田久作 オダギリジョー 永瀬正敏
配給:フィルムランド 朝日新聞社 スターサンズ

【ストーリー】 1組の母と息子がいる。7年前、理不尽な交通事故で夫を亡くした母子。母の名前は田中良子(尾野真千子)。彼女は昔演劇に傾倒しており、お芝居が上手だ。中学生の息子・純平(和田庵)をひとりで育て、夫への賠償金は受け取らず、施設に入院している義父の面倒もみている。経営していたカフェはコロナ禍で破綻。花屋のバイトと夜の仕事の掛け持ちでも家計は苦しく、そのせいで息子はいじめにあっている。数年振りに会った同級生にはふられた。社会的弱者…それがなんだというのだ。そう、この全てが良子の人生を熱くしていくのだから。はたして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?

©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ