「寄生獣」や「ヒストリエ」などで人気を博す岩明均が、1996年から1999年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載したSF漫画「七夕の国」。岩明の作品の中でもカルト的人気を誇り、その壮大なスケールと刺激的な表現から「映像化不可能」と言われ続けていた“怪作”「七夕の国」がドラマシリーズ化され、7月よりディズニープラスにて独占配信されることが決定した。併せて、ティザービジュアルが披露された。
主演を務めるのは「ドラゴン桜」「どうする家康」など話題作への出演で躍進を続ける若手俳優・細田佳央太。細田が演じる南丸洋二(みなみまるようじ)は、周囲からはナン丸と呼ばれ愛されているが、どこか抜けている平凡な大学生。ただ一つ、 “あらゆる物に小さな穴を空ける”という不思議だが何の役にも立たない超能力を持つ。だが、その能力を持つことで、世界を陥れる危機に立ち向かうことになる…。監督は「大豆田とわ子と三人の元夫」や『クレイジークルーズ』でメガホンを取った瀧悠輔が務める。
配信決定にあたり、岩明・細田・瀧から貴重なコメントも寄せられた。岩明は「とても楽しみです。自分の執筆漫画の映像化作品は、いわば孫みたいなもんなので、目の中に入れても痛くないです。ジイジたる私の頭ではとても追いつけない、いろんなワザや映像を見せてくれると思います」と映像化への期待を語った。細田は「今までで1番、主演として現場やスタッフの皆様とコンタクトできたと感じています。それにはキャストの皆様、何よりも自分のことを受け入れてくれたスタッフチームの皆様のお心があってこそだったので、撮影が進むにつれ、主演としての自覚や意志が固くなっていきました。今作を初めて知る方々もあまり身構え過ぎず、楽しんで頂けると思います」と、チーム一丸となって制作へ臨んだ想いを語り、そして、監督を務めた瀧は「『七夕の国』実写化という挑戦が出来ることにワクワクしています。ここまで来るのに多くの困難がありましたが、岩明均先生の込められたスピリッツに負けないよう最後まで丸神の里の人達と向き合っていくつもりです」と困難を乗り越えながら作品へ真摯に向き合った姿勢、それぞれドラマ化への熱い意気込みを語った。
ティザービジュアルは、都心の高層ビルが球体の形に大きく抉られた衝撃のビジュアル。細田佳央太演じるナン丸ら群衆が突如として起こった事象を受け止めきれず呆然と立ち尽くしビルを見上げる様子は、事態の異様さと人々の絶望を映し出すと同時に、これから展開されるであろう壮大なスケールのドラマへの期待を煽る。
日本中を襲う“球体”の正体とは一体何なのか?何の役にも立たない小さな超能力を持ったナン丸はこの危機にどう挑むのか?そしてタイトル「七夕の国」が持つ意味とは…?
▲細田佳央太
『七夕の国』
2024年7月よりディズニープラス「スター」で独占配信
監督:瀧悠輔 佐野隆英 川井隼人
原作:岩明均「七夕の国」
出演:細田佳央太
Ⓒ2024 岩明均/小学館/東映