ポール・マッカートニー「学校の机の上でリチャードの曲を歌ったよ」『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』予告編

ロックンロールの偉大なる創設者のひとり、リトル・リチャードのその知られざる史実と素顔を描くヒューマンドキュメンタリー『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』が、3月1日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。

リトル・リチャード。1950年代半ばに彗星のように音楽シーンに現れ、後進のロック・ミュージシャンに多大な影響を与えた革新的黒人アーティスト。ミック・ジャガーは「ロックンロールはリトル・リチャードが始めた」と語り、エルヴィス・プレスリーは「彼こそロックンロールの真のキングだ」と称賛。ビートルズのデビュー前から親交があったジョン・レノンは「初めて会ったとき、畏敬のあまり、硬直してしまった」と言い、ポール・マッカートニーは「歌で叫ぶのはリチャードの影響さ」と語る。はたして彼はいったいどのような生い立ちを経て、その名を世界に刻んでいったのか。豊富なアーカイヴ映像、本人およびその親族や関係者、識者に加え、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、デイヴィッド・ボウイら著名ミュージシャンによる証言映像とともにつまびらかにする感動作。

予告編では、デビューシングル「トゥッティ・フルッティ」に関するエピソードや、彼の曲をエルヴィスやパット・ブーンら白人のカヴァーの方が売れていたことなど、当時の時代背景を窺えるエピソードをリトル・リチャード自身が語っている。当時激しかった人種差別を「お黙りっ!」と言いながらどこか笑い飛ばしている姿も印象深い。

さらにポール・マッカートニーやミック・ジャガーらレジェンドたちからの尊敬の言葉が寄せられ、「マイケル・ジャクソンに影響を与え、ジミ・ヘンドリックス、ジェームズ・ブラウンを見つけたのは俺だ!」と豪語できるのはこの世にリトル・リチャードしかいないだろう。のちにレジェンドと呼ばれる多くのアーティストたちに多大なる影響を与えた彼の当時の圧巻のLIVEパフォーマンスも随所に差し込まれファンにはたまらない映像となっている。革新的黒人アーティストとしての側面とは別に、性的マイノリティーの先駆者としての一面も映像では触れられている。「神から貰ったものは全部さらけ出すのさ」と語る通り、本作はリトル・リチャードが一人の人間として表現した、喜び、苦悩、葛藤などを包み隠さずに描いている。

ポスタービジュアルも、煌びやかなリトル・リチャードにぴったりな金色のデザインで、レジェンドたちのコメントと、ミック・ジャガー、ナイル・ロジャーズ、ビリー・ポーター、ジョン・ウォーターズら豪華な証言者たちの顔が並ぶ。そしてリトル・リチャードの人生を様々な側面から丁寧にスクリーンに閉じ込めた本作において、“時代に抗い、幾多の困難を乗り越えた、不屈で繊細な魂の軌跡”というキャッチコピーでリトル・リチャードの人生を綴っている。

『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』
2024年3月1日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー
監督・製作:リサ・コルテス
出演:リトル・リチャード ミック・ジャガー トム・ジョーンズ ナイル・ロジャーズ ノーナ・ヘンドリックス ビリー・ポーター ジョン・ウォーターズ
配給:キングレコード

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