2021年6月に上演された俳優・山脇辰哉が作演を務めた同名舞台の映画化で、新進気鋭の若手監督を輩出し続ける音楽と映画の祭典“MOOSIC LAB(ムージック・ラボ)”やインディーズ作家の登竜門的映画祭“TAMA NEW WAVE”にも出品された『明けまして、おめでたい人』が、2024年3月1日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とポスタービジュアルが披露された。
本作は、俳優・山脇辰哉の身に実際に起きた年末の出来事を書き起こしたもの。俳優・山脇辰哉は仕事も恋も上り調子だ。最近できた「彼女みたいな人」は元彼と縁を切るため帰省する。そんな「彼女みたいな人」を送り出し、地元の友達と毎年恒例の桃鉄をしながら年を越す山脇。その後は家族とおばあちゃん家へ。不毛過ぎる母との喧嘩、冷ややかな目線の妹。いつも通りの年明け、いつも通りの初日の出。「日の出最高!!」「42年(間)は忘れない!!」。
監督を務めるのは、劇団ミルズズの主宰であり、今作が長編映画作品デビューとなるウトユウマ。音楽に、生まれ育った埼玉県の草加駅での路上ライヴをきっかけに音楽活動を開始し、その後精力的にライブ活動をする山岸健太。
原案・企画・脚本・主演に、連続テレビ小説「らんまん」、映画『サーチライト-遊星散歩-』などに出演する山脇辰哉。ヒロインに、Netflix「Adam by Eve : A Live in Animation」、映画『海の夜明けから真昼まで』などに出演する羽音。山脇辰哉の妹役に、映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』、映画『17歳は止まらない』などに出演する、片田陽依。また、舞台版『明けまして、おめでたい人』から引き続き、秋元龍太朗、斉藤天鼓、齋藤拓海、億なつき、青木裕基、岸田百波が出演する。そして、山脇辰哉の祖母役には、実の祖母である古川和子が特別出演している。
▼スタッフ&キャスト コメント
■山脇辰哉(原案・企画・脚本・主演)
大人になるにつれて、傷つかないための2分の1の選択を取ることが増えているような気がします。前向きに言えば、平和で健やかな選択、少し後ろ向きに言えば、人生が平たくなっていく感覚がします。この映画は、その2分の1の選択を悉く間違えたいつの日かの年末年始の僕の話です。今現在少し引いた目で思い返せばなんてことないのですが、それでもやっぱり脳にこびりついて忘れられない風景や匂いはありまして、きっとそれは映画にしたからでもあるように思います。
■羽音(らんちゃん役)
再上映日から約1年が経った今、改めて再演出来ることを嬉しく思います。私が演じたらんちゃんは、不器用で愛らしい人だと今でも思います。当時、初めて役のお話しを頂いた時に素直に演じてみたいと心から思えたことを覚えています。作品が形となった今、作品の中で生きたらんちゃんはらんちゃんだったのかと自問自答することもありましたが、それさえも正解だったのではないかと思います。現実の世界で見る山脇さんもとても魅力的なのですが、作品の中で見る山脇さんは更に魅力的できっと大好きになると思います。
■山岸健太(音楽)
改めてこの映画の音楽に関われたこと嬉しく思います。主題歌「花火」は夏祭りをイメージして書いた曲です。年末、正月の曲ではないですがこの映画が新しい景色を与えてくれました。再上映ということであの時から「変われなかったなぁ…」「変わってしまったなぁ…」なんて思いながら自分もこの映画を観たいです。皆様も是非。
■ウトユウマ(監督)
この映画は元々、実際に起きた年末年始の出来事を山脇辰哉自身が演劇で行ったのが始まりです。監督を任せてもらう事になり実話なので「劇映画ぽく撮らない」と言うルールだけを科し記憶だったり空間、空気感を撮る事を心掛けました。屈託ない山脇辰哉を山脇辰哉の愛する人々をそのある年の年末年始を是非、大きいスクリーンで観て頂きたいです。宜しくお願い致します。
『明けまして、おめでたい人』
2022年3月1日(金)よりUPLINK吉祥寺にて公開
監督:ウトユウマ
原案・企画・脚本:山脇辰哉
音楽:山岸健太
出演:山脇辰哉 羽音 秋元龍太朗 斉藤天鼓 齋藤拓海 億なつき 片田陽依 青木裕基 岸田百波 柳谷一成 松川遥菜 中島有紀乃 岡田リオス 古川和子
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©山脇辰哉の企画