インドのリアリティ番組出演をきっかけに俳優の道へ、その後独学で映画制作を学んだヘマント・シンが、日本映画界に一石を投じるべく全財産をかけて撮った長編監督デビュー作『復讐のワサビ』が、2024年2月9日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルが披露された。
本作は、いじめというシリアスなテーマを扱いつつも、サスペンス、コメディ、ドラマなど、さまざまな要素が凝縮されたエンターテインメント作品。デビュー作とは思えない、予測不能な息を呑むストーリー展開と映像の美しさにも注目だ。
ポスタービジュアルは、「“目には目を”だけでは、世界は盲目になってしまう」というマハトマ・ガンディーの言葉が添えられたもの。作品テーマにあるいじめやヘイト、作品タイトルにある復讐というワードと相まって、示唆深く印象的な内容となっている。
■ヘマント・シン(監督) コメント
この映画は、いじめ被害者の生々しい苦闘を描き、いじめが人の心に与える厳しくも現実的な影響を包み隠さず伝える。そして、いじめがトラウマとになると、一見して関係のないような発言・行動が長きにわたって人々に影響を与えるということに、私たちは気づかされる。いじめが思考や行動を形成し、被害者だけでなく周囲の世界にも破壊的な結果をもたらす可能性があることを、映画は私たちに示す。しかし、この映画の核心には、親切さ、思いやり、そして許しに対する深い探求がある。メッセージはいたってシンプルで、愛と優しさの重要性について今一度考えるべきである、ということだ。
『復讐のワサビ』
2024年2月9日(金) シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』ほか全国順次公開
監督・脚本:ヘマント・シン
出演:小池樹里杏 野村啓介 ふじわらみほ 井上雄太 河辺ほのか
配給:SAIGATE
【ストーリー】 顔の傷が原因で、子供時代から執拗ないじめの被害者であったカノ。トラウマと言い知れない不平等に苦しむ彼女は、深く傷ついた感情を常に引きずっていた。運命が織り成す様々なシナリオの中で、次々と展開する出来事に導かれ、カノは自身の秘められた可能性を見出す。そして、貧しさにあえぐ村の生活から抜け出し、より明るい未来を目指す決意をする。しかしながら、母親が壊滅的な出来事に巻き込まれたことで、カノは過酷な道を行くことを強いられる。その結果、彼女の人生の軌道は永遠に変わってしまうことになる。
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