「夜に海を見ちゃだめだぞ」海で死んだ兄。そして彼女と出会った『ABYSS アビス』予告編

『逆光』須藤蓮×渡辺あや共同脚本による待望の第二作品『ABYSS アビス』が、9月15日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。

物語は主人公のケイが自殺した兄の元恋人であるルミに出会うことで動き出す。渋谷のクラブで働く23歳のケイは人生の目的もわからないままセックスとドラッグに溺れながらも、ルミに対して芽生えてしまった純愛に沈んでいく。誰しもが心の奥底にもつ破滅願望。それは希望となり“海の目”へと導く。観るものを圧倒する鮮やかな映像美と音楽で体感する、残酷なほどに純粋な魂の恋物語。

「夜に海を見ちゃだめだぞ。海の目と目があったら引きずり込まれて死ぬぞ」そう告げて海で死んだ兄。そして彼女と出会った。惹かれ合う二人を包み込み、潜るような予告映像に流れる公式イメージソングには、歌詞とその声の透明感や浮遊感が作品のイメージにぴったりのアーティストmarucoporoporo(マルコポロポロ)が2018年にリリースした「Little boy and girl」を起用。予告編ディレクターはぐるり。豊下美穂が担当。

■marucoporoporo(公式イメージソング)コメント
予告編映像を拝見して本当にこだわって大切に制作された作品なんだろうなと、想いが伝わってきました。 想いを込めて制作された映像に私の曲を選んでくださり、ありがとうございます。 音楽も生き生きとしてる感じがします。

『ABYSS アビス』
2023年9月15日より渋谷シネクイントほか全国ロードショー
監督:須藤蓮
脚本:須藤蓮 渡辺あや(共同脚本)
出演:須藤蓮 佐々木ありさ 夏子 松本亮 浦山佳樹 三村和敬 二ノ宮謙太
配給:FOL

【ストーリー】 兄のユウタが死んだ。それは突然の知らせだった。主⼈公のケイは23歳、渋谷のバーやモデルの仕事をしながらフラフラと暮らしていた。⾃分に暴⼒を振るっていた兄はしばらく行方不明で音信不通だったが、故郷の海で自殺したらしい。着慣れない喪服に⾝を包み、葬儀に参列すると、ただ一人ひたすら泣いている⼥性に出会う。彼⼥は死んだ兄の元交際相⼿で、名前をルミといった。かつて兄に乱暴されていたその女にケイは強く惹かれる。葬儀のあと、ケイは香典袋にあったルミの携帯電話へと連絡をとり、二人は夜の海辺を散歩しながら死んだ兄の思い出話をする…。

©2023『ABYSS アビス』製作委員会