「いつだってレゲエはストリートミュージックだ」著名人より応援コメントが到着『ルードボーイ トロージャン・レコーズの物語』

レゲエの誕生に大きな影響を与えながらも、わずか数年で表舞台から去った伝説のレーベル「トロージャン・レコーズ」。ダンスフロアを激しく揺さぶり、差別や偏見と闘う人々を鼓舞し、いまだフォロワーを増やし続けるルードボーイたちの熱く、儚い物語の軌跡を辿る音楽ドキュメンタリー『ルードボーイ トロージャン・レコーズの物語』が、7月29日より公開される。このほど、予告編がお披露目となり、併せて著名人より応援コメントが寄せられた。

本作は、レゲエの誕生、そして全世界のミュージシャンの影響を与え続けている伝説のレーベルの舞台裏に迫るドキュメンタリー。

予告編では、この映画の主人公の一人であり、「トロージャン・レコーズ」が誕生するきっかけをつくったデューク・リードを描いた再現ドラマから幕を開ける。次いで、イギリス保守党下院議員だったイノック・パウエルが当時の英国移民政策を激しく非難する演説が流れ、故郷を離れはるばるイギリスへ渡ったジャマイカ人たちが人種差別に直面した場面が映し出される。しかしながらジャマイカ人にとって音楽が救いだったことが語られるとトゥーツ・&ザ・メイタルズの「54-46 Was My Number」が印象的に流れ、「トロージャン・レコーズ」の誕生や、イギリスの白人労働者階級の若者スキンヘッズたちにいかにレゲエが受け入れられたかが描かれる。DJで映画作家のドン・レッツは劇中で「黒人と白人が音楽を通じて連帯したんだ」と語り、予告編のラストは本作に出演するザ・スペシャルズのネヴィル・ステイプルや、ザ・セレクターのポーリーン・ブラック、リー・スクラッチ・ペリー、ザ・ウェイラーズにも在籍していたマルシア・グリフィスなど、伝説的ミュージシャンたちが一挙に登場する。

▼著名人 応援コメント

■石井志津男(OVERHEAT MUSIC/Ruffn’ Tuff監督)
40年間ジャマイカ音楽をリリースしてきた。だがトロージャンは俺より15年も早くイギリスで流通開始。おかげで70年代後半には俺も輸入盤を手にできた。チェルシー「Liquidator」の入場コールには涙が出るし、レゲエがイギリスに完全に潜入できたのがわかる。ストリングスを足したから売れなくなった? それってRuff & Tuffってこと。いつだってレゲエはストリートミュージックだ。

■本根誠(avex 出戻り)
1960~70年代のレゲエが移民の流れに伴って英国で迎える青春時代を追った感動作。そして、ここで描かれている青春は鑑賞したぼくらに引き継がれたわけだ。ユース・カルチャーとは年齢だけに呼応するものではない。『RUDE BOY』観て、僕らの時代の青春を追求しに街に出よう!

■asuka ando(ラヴァーズロックレゲエシンガー)
ジャマイカ生まれのレゲエが、どのようにして広くイギリスで派生し、世界中に愛される音楽になったのか?それは“スキンヘッズ”が“ルードボーイ”たちの音楽に惹かれたから!しかもその架け橋が「Trojan Records」だったのですね!!!数々のヒットチューンとその時代背景を、切り拓いてきたミュージシャンたちの貴重な証言・秀逸な再現映像であたかも体験したかのように感じられるので、歴史や音楽の授業で多感なティーンたちにもぜひ見てもらいたいです。

『ルードボーイ トロージャン・レコーズの物語』
2023年年7月29日(土)より、シアター・イメージフォーラム他順次公開
監督:ニコラス・ジャック・デイヴィス
配給:ダゲレオ出版