高田文夫「高座で唸れば客席もうなる」春風亭一之輔「いいクスリになります」絶賛コメント!『絶唱浪曲ストーリー』予告編

浪曲師・港家小柳の魅力にとりつかれた川上アチカ監督が8年の歳月をかけて完成させたドキュメンタリー『絶唱浪曲ストーリー』が、7月1日より公開される。このほど、予告編がお披露目となり、高田文夫、春風亭一之輔らより絶賛コメントが寄せられた。

本作の主人公は、小柳師匠に弟子入りした港家小そめ。浪曲という伝統芸能の魅力とともに港家小柳、曲師・玉川祐子、沢村豊子といったレジェンドたちの芸が若い世代に継承されていくさまを記録した、魂を震わせる1本となっている。

予告編は拍子木と三味線のリズムにあわせて始まる。浪曲に馴染みのない人もたちまち虜にする伝説の芸豪・港家小柳のソウルフルな口演の一部を公開される。さらに、先日長寿番組「笑点」に出演し話題となった“100歳で現役”の曲師・玉川祐子も大活躍し、玉川奈々福、玉川太福など、当代きってのスターたちも登場。浪曲界を舞台に繰り広げられる愛に溢れた人間ドラマに、あなたも「よっ!待ってました!」と言いたくなるはず。
 
また、2019年からユーロライブで開催され、今年フィナーレを迎える「第5回浪曲映画祭」にて、6月23日に特別先行上映が決定。上映後には、本作の主人公である若手浪曲師・港家小そめ、川上アチカ監督によるトークも行われる。詳細は公式サイトにて。

▼著名人 絶賛コメント

■高田文夫(放送作家)
高座で唸れば客席もうなる。老浪曲師の元へこの御時世に入門する港家小そめ。買ってでもする苦労と人と芸との情念の物語、いざっ!「いよっ待ってました」「たっぷり」「日本一!」……お時間まで……。

■春風亭一之輔(落語家)
この映画は生活や仕事に慣れちゃって、飽きちゃって、嫌んなっちゃって、辞めたくなっちゃって、立ち止まりたくなっちゃった……。そんな時に観るといいクスリになります。誰にでもあった「初心」が浪曲でくすぐられて、いい塩梅。はい、ちょっと元気出た。

『絶唱浪曲ストーリー』
2023年7月1日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
出演:港家小そめ 港家小柳 玉川祐子 沢村豊子 港家小ゆき 猫のあんちゃん 玉川 奈々福 玉川太福
監督・撮影・編集:川上アチカ
配給:東風

【作品概要】 近年、たしかな盛り上がりを見せる寄席演芸の世界。落語、講談だけではない。いま浪曲が、熱い。浪曲師の独特の唸り声、エモーショナルな節回し、キレのよい啖呵。曲師の三味線とのスリリングなインタープレイが、初めて見る者の心をたちまち鷲づかみにする。平成生まれの浪曲師や曲師が育ち、女性の演者が増えた。浅草木馬亭の客席は昔ながらの愛好者と新たなファンが入り混じり、新時代の到来を予感させる。主人公は、そんな浪曲の世界に飛び込んだ港家小そめ。伝説の芸豪・港家小柳に惚れ込み弟子入りした小そめが、晴れて名披露目興行の日を迎えるまでの物語だ。映画のもう一つの主役というべきは関東唯一の浪曲の常打ち小屋である木馬亭。舞台裏では、さまざまな人生が交錯し、ベテランから若手へと芸が継承されていく。製作・撮影・監督は、川上アチカ。小そめと同じく小柳の虜になった川上は8年の歳月をかけて本作を完成させた。親密なキャメラは、小柳と曲師の玉川祐子、そして小そめが大切な何かを育んでいく様子を克明に写す。もちろん、迫力満点の口演場面も大きな見どころだ。玉川奈々福、玉川太福など、当代きってのスターたちも顔を覗かせ、たっぷりと楽しめるドキュメンタリー。

©Passo Passo + Atiqa Kawakami ©Kazuharu Igarashi