“最低な私が最高の人生を送るまでの物語”『To Leslie トゥ・レスリー』6月公開

単館公開から第95回アカデミー賞主演女優賞にノミネートを果たした『To Leslie (原題)』が、邦題を『To Leslie トゥ・レスリー』として6月23日より公開されることが決定した。

主演のアンドレア・ライズボローの圧巻の演技が、グウィネス・パルトロー、シャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーンら演技派俳優たちの間で瞬く間に称賛の輪が広がり、ケイト・ウィンスレットは「私の人生で見た中で最も素晴らしい演技のひとつ」と絶賛。また、本年度同じく主演女優賞にノミネートを果たしたケイト・ブランシェットは、全米批評家協会賞の受賞スピーチで恣意的な演技賞で最も見過ごされている演技の一つとしてアンドレア・ライズボローを挙げるなど、ハリウッド俳優から熱い支持を受けている。さらに、米映画批評サイトRotten Tomatoesでは98%の満足度、さらにAUDIENCE SCOREも85%を獲得し、演技、作品評価ともに鑑賞者から広く共感を呼んでいる。(※2022/10/11時点)

昨年10月に米公開された本作は、単館公開で興行成績も2万7000ドル(約350万円)と規模が小さく、大規模なPRキャンペーンを行う予算もなかったため前哨戦や下馬評ではあまり注目されていなかった。しかし、作品に感銘を受けたハリウッド俳優たちが上映会の開催や、SNSでの投稿など、アンドレア・ライズボローの真に迫る演技を次々と絶賛。旋風が巻き起こったことで、ついにはアカデミー賞主演女優賞へのノミネートを果たし、賞レースに躍り出ることになったのだ。

ノミネートまでのシンデレラ・ストーリーとは裏腹に、主演・アンドレア・ライズボローが演じるのは、宝くじに高額当選(190,000ドル・日本円で約2,500万円)したものの酒に溺れ、行き場を失い放浪するシングルマザー。痛々しいほどリアリティのある演技に誰もが惹き込まれ、ラストには涙なしでは見られない心温まる瞬間が待ち受けている。

監督は「ベター・コール・ソール」や「13の理由」、「ハウス オブ カード 野望の階段」などの重厚で良質なドラマを手掛けてきたマイケル・モリス。本作が長編映画デビューとなる。また2017年『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でゴールデングローブ賞 助演女優賞、アカデミー助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイをはじめ、「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」出演のマーク・マロン、「フロッグ」、「猿の惑星」最新作に出演が決まっているオーウェン・ティーグら個性的な実力派俳優が脇を固める。

『To Leslie トゥ・レスリー』
2023年6月23日(金)より、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開
監督:マイケル・モリス
出演:アンドレア・ライズボロー マーク・マロン オーウェン・ティーグ アリソン・ジャネイ 
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 テキサス州西部のシングルマザー、レスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選するが数年後には酒に使い果たしてしまい、失意のどん底に陥る。6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシーとダッチ(アリソン・ジャニー、スティーブン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめる。

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