過激な暴力描写のためR18指定に!他人の脳&体を乗っ取り暗殺実行!『ポゼッサー』特報映像&番外編ビジュアル

2020年のサンダンス映画祭でワールドプレミアされ、各国の映画祭のあらゆる部門で39のノミネートと15の受賞を果たしたブランドン・クローネンバーグ監督作『ポゼッサー』が、3月4日より公開される。このほど、本作の特報映像と番外編ビジュアルがお披露目となった。

本作は、第3者の脳に入り込み所有者“ポゼッサー”として殺人を行う完全無欠の遠隔殺人システムと、人格を乗っ取られた男との生死を懸けた攻防を、冷徹で研ぎ澄まされた映像美で描く。

特報映像では、「全世界が言葉を失った戦慄のSFノワール」のテロップに続き、他人を乗っ取った主人公タシャ(アンドレア・ライズボロー)がミッションを遂行するシーンが映し出される。遠隔殺人に必要な特殊なデバイス、肉体と潜在意識の中に深く侵入していることを思わせるスタイリッシュな映像や、フランシス・ベーコンの絵画を想起させる点滅の激しいシーンなどが挟みこまれ、監督自身「刺殺シーンで刺す回数を一回でも減らしたら作品が駄目になっていた」と語るバイオレンスシーンの一部が描かれる。「脱出」と呟いた後に全身に銃弾をくらうシーンは短いながらに鮮烈だ。タシャの子供や彼女に意識と人格を乗っ取られる男も登場し、巨大企業による監視社会と人格が崩壊していく様を描く、異常で冷徹な世界の幕開けを感じさせる。

番外編ビジュアルには、劇中でも特に強く印象に残る不気味な顔が大きく収められ、“監視による脳の制御”(BRAIN CONTROL THROUGH SURVEILLANCE.)と英語で綴られたぎょっとする存在感を放つデザインは、本作が内包する目を背けたくなる禍々しさを表す。

第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門で上映されるや否や、その容赦ない暴力描写で観客の度肝を抜いたことも記憶に新しい本作。公開にあたり、映倫からは「作品の主題と描写が極めて刺激が強いため、18歳未満は閲覧禁止」と描写だけでなくテーマ性についても言及され、R18指定された。

『ポゼッサー』
2022年3月4日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本:ブランドン・クローネンバーグ
音楽:ジム・ウィリアムズ
出演:アンドレア・ライズボロー クリストファー・アボット ジェニファー・ジェイソン・リー ショーン・ビーン ガブリエル・グラハム ロッシフ・サザーランド
配給:コピアポア・フィルム

【ストーリー】 タシャ(アンドレア・ライズボロー)は、殺人を請け負う企業に勤務するベテラン暗殺者。上司のミッションのもと、特殊なデバイスを使ってターゲットに近しい人間の意識に入り込む。そして徐々に人格を乗っ取っていきターゲットを仕留めたあとは、ホストを自殺に追い込んで“離脱”する。すべてが速やかに完遂されていたが、あるミッションを機にタシャのなかの何かが狂い始める…。

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