時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督が、主演に吉永小百合、大泉洋を迎えて、変わりゆくこの令和の時代に、いつまでも変わらない母の愛を描く『こんにちは、母さん』が9月1日より公開される。このほど、追加キャストとして永野芽郁の出演が発表され、永野よりコメントが寄せられた。
『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作となり、日本を代表する名女優・吉永小百合の集大成ともいえる本作。原作は日本を代表する劇作家であり、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の人気戯曲「こんにちは、母さん」。01年と04年に新国立劇場で上演され、07年にはNHK土曜ドラマにて映像化されるなど、多くの演劇ファンから人気を博した本作を現代の下町を舞台に映画化する。本作のメガホンを取るのは、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督。91歳にして90本目の監督作となる本作では、現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描く。
福江(吉永小百合)、昭夫(大泉洋)らと共に、下町で生きる神崎舞役に永野芽郁の出演が決定した。福江・昭夫、ふたりの生き様を間近に感じ、寄り添い、ぶつかりながら、自らの将来を思案する多感な学生を演じる。NHK連続テレビ小説「半分、青い」(18年)でヒロインに抜擢され大きな注目を集めた永野芽郁。映画・ド ラマ・CMなど多方面に活躍の場を広げ、主演映画『そして、バトンは渡された』(21年)で、第45回日本ア カデミー賞優秀主演女優賞を受賞。また、昨年の主演映画『マイ・ブロークン・マリコ』でも幅の広い演技で 観客を魅了、人気・実力ともに兼ね備えた、いま最も注目される女優として、山田洋次監督の演出の元、吉永小百合、大泉洋とともに、家族の物語を紡ぎ出す。
■永野芽郁(神崎舞役)コメント
山田組に再び参加できること、 吉永小百合さん、大泉洋さんと家族になれること、とても光栄に思います。キャストの皆さん揃っての顔合わせの日は緊張しすぎて震えが止まりませんでした…笑。監督のご指導に応えられるよう、先輩方についていけるよう必死に日々を過ごしました。私自身も完成が楽しみです。お楽しみに!
『こんにちは、母さん』
2023年9月1日(金)より、全国ロードショー
監督・脚本:山田洋次
脚本:朝原雄三
原作:永井愛「こんにちは、母さん」
出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁
配給:松竹
【ストーリー】大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。「こんにちは、母さん」しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようだ!久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。
©2023「こんにちは、母さん」製作委員会