国際的ベストセラー小説を映画化し、「原作の忠実な映画化」「壮大で純粋な作品」と世界が絶賛、第75回カンヌ国際映画祭にて、審査員賞を受賞した感動作『Le otto montagne(原題)』が、邦題を『帰れない山』として5月5日(金・祝)より公開されることが決定した。
山麓の小さな村で、都会育ちの少年ピエトロと、同い年の牛飼いの少年ブルーノとが出会い濃密な時間を過ごす。やがて大人になった二人は再会し、お互いの心に寄り添いながらもそれぞれの道を進んでゆく。北イタリアの雄大なるモンテ・ローザ山麓を舞台に、彼らの友情と成熟を描く、美しくもほろ苦い“大人の青春映画”。すべてを教えてくれた山と対峙し、それぞれが己と向き合い、葛藤しながら「自分の物語」と「ありのままの自分でいられる場所」を発見し成長していく。パルムドール受賞作『TITANE/チタン』の撮影監督ルーベン・インペンスによる圧倒的な映像美とカメラワークで豊かな自然と友情を映し出す、揺さぶられるほど懐かしく切ない一大抒情詩が誕生した。
第75回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞した本作は、世界39言語に翻訳され、イタリア文学の最高峰・ストレーガ賞やフランス最高の文学賞・メディシス賞(外国小説部門)など数々の文学賞に輝いた国際的ベストセラー小説「帰れない山」待望の映画化。ティモシー・シャラメ主演『ビューティフル・ボーイ』で知られるベルギーの俊英、フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督が、『オーバー・ザ・ブルースカイ』の脚本家シャルロッテ・ファンデルメールシュを共同監督に迎え、人生に立ち止まり、未来を見つめる大人たちの物語を丹念に紡ぎ出した。主人公のピエトロ役には、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(17)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞に輝き、『マーティン・エデン』では、第76回ヴェネツィア国際映画祭で見事男優賞に輝いたルカ・マリネッリ。また親友のブルーノ役には、同じくダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男優賞の受賞歴を持つアレッサンドロ・ボルギ。ほかにも、フィリッポ・ティーミやエレナ・リエッティといったイタリアの実力派名優が脇を固めている。
『帰れない山』
2023年5月5日(金・祝)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督・脚本:フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン&シャルロッテ・ファンデルメールシュ
撮影:ルーベン・インペンス
原作:「帰れない山」(著:パオロ・コニェッティ 訳:関口英子 新潮クレスト・ブックス)
出演:ルカ・マリネッリ アレッサンドロ・ボルギ フィリッポ・ティーミ エレナ・リエッティ
配給・宣伝:セテラ・インターナショナル