1990年から1997年まで「モーニング」(講談社)で連載され、1992年講談社漫画賞、1998年手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞した青木雄二原作の「ナニワ金融道」。大阪を舞台に金融のダークサイドを描くマンガの金字塔を、『レディ・トゥ・レディ』の藤澤浩和監督が、主演に高杉真宙、共演に加藤雅也、赤井英和、宇崎竜童らを迎えて映画化する『ナニワ金融道』が、11月25日より公開される。このほど、原作漫画の名シーンが満載のポスタービジュアルと、1996年放送のドラマ「ナニワ金融道」(フジテレビ系)でもエンディングテーマとして使用されたウルフルズの楽曲「借金大王」のセルフカバー「借金大王 V」を使用した予告編がお披露目となった。
大阪の猥雑さ、やくざも恐れない金融屋の世界。更には人間たちのディープな描写。一癖も二癖もある、とことん人間臭い登場人物たちと原作の良さをそのままに、令和の時代に、新しい『ナニワ金融道』ワールドが誕生した。
ポスタービジュアルは、灰原(高杉真宙)、桑田(加藤雅也)を筆頭に帝国金融のメンバーを含む、総勢8名のキャストから今にも関西弁が聞こえてきそうなデザインに。背景には大きく原作漫画の名シーンがあしらわれており、原作と同じタイトルロゴを使用、左下には大阪のシンボルである「ビリケン」も。まさにナニワを象徴する仕上がりになっている。
©︎2022「ナニワ金融道」製作委員会 ©青木雄二プロダクション
予告編は、1996年放送のドラマ「ナニワ金融道」(フジテレビ系)でもエンディングテーマとして使用されたウルフルズの楽曲「借金大王」のセルフカバーバージョン「借金大王 V」が、本作の主題歌として使用された。『ナニワ金融道』にとって、これ以上ない主題歌と共に、冒頭から桑田澄男(加藤雅也)の、コテコテの関西弁での取り立てから始まる。「金融業は食うか、食われるかなんや!」と新米金融屋の灰原が叱咤される場面もあり、厳しい世界に飛び込んだ、穏やかで情に脆い灰原達之(高杉真宙)が、帝国金融で徐々に金融屋として成長する姿が映し出される。さらにラストでは、帝國金融の社長・金畑金三(宇崎竜童)とNo2・高山和夫(赤井英和)の漫才かのような絶妙な掛け合いも見られる。
全3話からなる本作は、11月25日(金)より第1話『ナニワ金融道〜灰原、帝国金融の門を叩く!〜』、12月2日(金)より第2話『ナニワ金融道〜銭と泪と権利と女〜』、12月9日(金)より第3話『ナニワ金融道〜大蛇市マネーウォーズ〜』と3週連続で劇場公開を予定している。
『ナニワ金融道』
■第一話『ナニワ金融道〜灰原、帝国金融の門を叩く!〜』
2022年11月25日(金)より公開
■第二話『ナニワ金融道〜銭と泪と権利と女〜』
2022年12月2日(金)より公開
■第三話『ナニワ金融道〜大蛇市マネーウォーズ〜』
2022年12月9日(金)より公開
原作:「ナニワ金融道」青木雄二
企画協力:青木雄二プロダクション
主題歌:ウルフルズ「借金大王 V」(Getting Better / Victor Entertainment)
作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
監督・脚本:藤澤浩和
出演:高杉真宙 加藤雅也 早織仁科 貴柳ゆり菜 波岡一喜 山西惇 本宮泰風 桜まゆみ 阿部亮平 赤井英和 宇崎竜童
配給:ティ・ジョイ
【あらすじ】 灰原達之(高杉真宙)は、大学時代の奨学金の返還を滞納してしまったために信用情報に傷がつき、就職先が見つからないでいた。ある日、ネットで偶然、「街金」と呼ばれる貸金業者・帝國金融の求人を見つけ応募する。すると、面接に行くやいなや、いきなり社長の金畑金三(宇崎竜童)から、融資先に返済を迫る「追い込み」に行く社員の桑田澄男(加藤雅也)に付いて行くよう指示される。厳しいやり取りに戸惑いながらも、リアルな金の世界を目の当たりにし、金融屋として生きていく決心をする灰原。そんな灰原たちのもとに金を借りに来るのは、公務員の娘に頼るしかない建設屋、仕事で得た知識をもとに金融屋を騙そうとする不動産屋、公務員をハニートラップにかけるスナックのママ、利権まみれの市長…と、それぞれの事情と欲望を抱えたアクの強い人ばかりだ。一筋縄ではいかない借り主たちとの対決に、時には上手く逃げられそうになりながらも、どうにかこうにか一つずつ案件を切り抜け、成長していく灰原。桑原たちから金融屋としての厳しさを学びつつも、持ち前の優しさを忘れることなく、灰原は欲望の渦巻く大阪の街で奮闘を続けていく。
©2022「ナニワ金融道」製作委員会