織田ひまり「どこがええ家族やねん」ある家族の崩壊と再生の物語『泥の子と狭い家の物語』12月公開

オカモト國ヒコが書き下ろした物語を、ガールズポップユニット「BREAKTIMEGIRLS」の織田ひまり主演で映画化した『泥の子と狭い家の物語』が、12月2日より公開されることが決定した。併せて予告編、本ビジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、関西演劇界の異端児・オカモト國ヒコが書き下ろし、舞台からラジオドラマへと進化を遂げた「泥の子と狭い家の物語」を映画化したもの。不動産屋いわく「ちょっと狭めですけど、みんなが幸せになれる家」に暮らす内田家に降りかかる驚天動地の物語が描かれる。

主人公・内田小豆を演じるは若干16歳の新星、織田ひまり。映画初出演しかも初主演という大役にもひるむことなく、時に激しく叫び、時に思春期特有の憂いを含んだ表情で、この難役を見事に演じ切った。加賀美によって次第に様子がおかしくなっていく小豆の母・康子役に、NHK連続テレビ小説「あぐり」(97)のヒロインで女優デビュー後、ドラマ、舞台、映画と幅広い活躍を続ける田中美里が熱演。内田家に入り込む加賀美玲子役には、宝塚歌劇団82期生、男役のスターとして11年在籍した月丘七央が、圧倒的な存在感を放ち怪演。他に、内田家の父・幸男に有田洋之、祖母・松子に四天王寺紅、小豆が助言を求める猫屋敷の主人役に藤井佳代子、井之頭役に湯浅崇ほか個性的な実力派俳優と、早坂風海、筒井俊旭など期待の若手俳優が本作に結集した。

本ビジュアルでは、月丘七央演じる加賀美が家族を次々と洗脳していく戦慄のカットと、田中美里演じる小豆の母・康子らが恐怖におののき、不安に満ちた表情がモノクロでデザイン。そして、「こんなん、ほんまもんの幸せとちゃう」というキャッチ・コピーと共に、織田ひまり演じる内田小豆の強い意志を感じる表情と、可憐で凛々しい制服ショットで、なにものかに立ち向かう力強い姿が大きく配置されている。

予告編では、内田家に、加賀美と名乗る女が家へと入り込み、徐々に洗脳して崩壊していく様がリアルな映像で描かれる。

場面写真は、加賀美に一人で反旗を翻す決意に満ちた表情の小豆のカット、小豆に忍び寄る不穏な加賀美のカット、家をバックに一見幸せそうに見える家族ショットの3点がお披露目となった。

『泥の子と狭い家の物語』
2022年12月2日(金)より、池袋HUMAXシネマズ他全国順次ロードショー
監督:西岡眞博
原作:オカモト國ヒコ「泥の子と狭い家の物語」
脚本:弥重早希子
出演:織田ひまり 田中美里 月丘七央 有田洋之 筒井俊旭 四天王寺紅 藤井佳代子 早坂風海 湯浅崇 岩本佳穏 坂田琴音
宣伝・配給:ベストブレーン

【ストーリー】 現代の大阪。不動産屋曰く「ちょっと狭めですけど、みんなが幸せになれる家」に暮らす内田さん一家は、様々な問題を抱えながらも、開放的で幸せな家族だった。加賀美と名乗る女が、祖母松子の介護にやって来るまでは。加賀美が来るようになって、どうも母康子の様子がおかしい。主人公の小豆は訴えるも、事勿れ主義の父幸男は、まともに取り合わない。やがて、家族に良い変化が起き始める。鍼灸師だという加賀美は、幸男の酷い腰痛を一瞬にして治してみせ、再就職を叶えた。康子も明るさを取り戻し、少しギスギスしていた夫婦仲も良くなったように見えた。やはり自分の思い違いか。母や父が言うように、加賀美は幸せを運んでくれるのか。そうして加賀美は、内田家に居着いてしまう。ところが、加賀美の行動が徐々にエスカレートし始める。家事、食事、小豆の進路や交流関係、果ては下着の色にまで口を出し、家族から自由を奪おうとする。謎の女に、徐々に蝕まれていく一家が織りなす、ファンタジー人間ドラマ。家族の崩壊と再生の物語。

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