三浦透子「風がふくように歌いたい」主題歌決定!『そばかす』レコーディング映像&予告編

『his』の企画・脚本アサダアツシをはじめとする同制作チームが、劇団「玉田企画」の作・演出を担う玉田真也を監督に、三浦透子を主演に迎えて制作した『そばかす』が、12月16日より公開される。このほど、主題歌「風になれ」を主人公の三浦透子が歌うことが発表され、併せてレコーディング映像、予告編、ビジュアルがお披露目となった。

本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not)HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの『よだかの片想い』(9月16日公開)に次ぐ、第3弾公開作品として制作された最新作。“恋愛至上主義”が常識化した社会で、他人に恋愛感情を抱かない主人公・蘇畑佳純(そばた・かすみ)が「自分は何者なのか?幸せの形とは何なのか?」を見つめていく。

予告編では、「恋をしたこともない」「この先もしない」主人公の佳純(三浦透子)が、結婚を急かす母(坂井真紀)、バツ3の祖母(田島令子)、もの静かな父(三宅弘城)、妊娠中の妹(伊藤万理華)など家族や周りの人たちに“恋とか愛に”振り回され、家族から責められるも「これが私だから」と伝える佳純。そんな折に元AV女優の同級生(前田敦子)や、地元の友達、母から無理やりセッティングされたお見合い相手らと出会い、彼らと交わる中で、自分の性や心と向き合い、悩み、前に進んでいく佳純が映しだされている。

また後半の予告映像で流れている主題歌は、歌手としてもその歌声が高い評価を受け、三浦透子が歌う「風になれ」である。楽曲を提供するのは、感度の高い若年層から今急速に支持を集めるバンド・羊文学の塩塚モエカ。彼女たちの、柔らかくも瑞々しい、独自の世界観を作る曲と詞の世界が、本作にとてもマッチしている歌となっている。レコーディング映像の一部では、三浦透子が「私にとってチャレンジな曲だけど風がふくように歌いたい」と語り、主題歌にかける思いがわかる内容となっている。

ビジュアルでは佳純が目をつむり、物思いを、タバコを手に気持ちを落ち着かせるようなどこか清々しさを漂わせる彼女の感情を表したような絶妙な表情となっている。「今までを全部抱きしめて。進め、自分」というキャッチコピーは「自分を応援する」というポジティブさが感じられる。

■三浦透子 コメント
映画を観たひとの帰り道に、気持ちいい風が吹く、そんな楽曲が出来上がったと思います。作品に対する私の思いを沢山きいてくださり、そして何度も何度も繰り返し映画を観て、作ってくださいました。塩塚さんのデモ、そしてエズミさんのアレンジを聴いたとき、この映画に対するリスペクトや愛情を感じ、本当に感動したのを覚えています。大切な作品の為の曲を、お二人と共につくることが出来て良かったと心から思っています。改めて、この場を借りて感謝申し上げます。是非沢山の方に劇場で聴いていただきたいです。

■塩塚モエカ(羊文学)コメント
初めて透子さんの声を聞いたとき、伸びやかで、心にすっと入り込む歌声に魅了されました。「風になれ」は、傷つきながらも、自分を見つめ続ける主人公の背中を押すような気持ちで書きました。エンドロールの暗闇の中で、映画の思い出を振り返り、佳純の未来をイメージするのにぴったりな曲ができました。編曲のエズミさん、プレイヤーの皆さんへもリスペクトと感謝を送ります。貴重な時間をありがとうございました。

■ESME MORI(音楽プロデューサー)コメント
塩塚さんの美しいデモを聴いた時、三浦さんの透明な歌声をレコーディングスタジオで聴いた時の2回、これは自分にとって大切な曲になると確信したのを覚えています。映画のエンディングを繰り返し観て、歌と映像に合うアレンジをひたすら試行錯誤しながら編んでいきました。具体的に意識したわけではないのですが、塩塚さんに「風の音を入れてくださったんですね!」と言っていただいたのが嬉しかったです。たぶん歌と言葉が、そのような音を呼んだのだと思います。この素晴らしい映画と主題歌が、皆さまのもとに届くのを楽しみにしております!

『そばかす』
2022年12月16日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:玉田真也
企画・脚本:アサダアツシ
主題歌:「風になれ」三浦透子(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
出演:三浦透子 前田敦子 伊藤万理華 伊島空 前原滉 前原瑞樹 浅野千鶴 北村匠海 田島令子 坂井真紀 三宅弘城
配給:ラビットハウス

【ストーリー】 物心ついた頃から「恋愛が何なのかわからないし、いつまで経ってもそんな感情が湧いてこない」自分に不安を抱きながらも、マイペースで生きてきた蘇畑佳純(三浦透子)は30歳になった。大学では音楽の道を志すも挫折し、現在は地元に戻りコールセンターで苦情対応に追われる。妹の結婚・妊娠もあり、母から頻繁に「恋人いないの?」「作る努力をしなさい!」とプレッシャーをかけられる毎日。ついには無断でお見合いをセッティングされる始末。しかし、そのお見合いの席で、佳純は結婚よりも友達付き合いを望む男性と出会う…。

©2022「そばかす」製作委員会