倉島颯良「ドアを開けると毎日、ゾンビ」終末期の人間ドラマ『DEAD OR ZOMBIE』9月公開

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022 スペシャルプログラム招待作品、佐藤佐吉監督が倉島颯良(さくら学院6代目生徒会長)を主演に迎えて送る終末期の人間ドラマ『DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない』が9月24日に公開されることが決定した。併せて、予告編とメインビジュアルがお披露目となり、主演の倉島らのコメントが寄せられた。

ゾンビが発生し、感染拡大を防ぐために隔離された地方都市。女子高生の早希(倉島颯良)は、ゾンビとなった家族を世話するために隔離地域に残り、あまり危険ではないサバイバルを繰り広げる。ゾンビ発生前には不登校になり、家族との関係がぎくしゃくしていた早希にとって、それは新しい生活だった。

日中韓合作映画『湖底の空』(2019年製作)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞した監督の佐藤智也が、映画祭より支援金を受けて製作した短編映画。主演は、「ちゃおガール2012☆オーディション」準グランプリを受賞し、2014年から3年間さくら学院に所属した倉島颯良。ゾンビメイク第一人者の江川悦子が手掛けた本格的なゾンビを背景に置きながら、ホラーでもアクションでもない終末期の人間ドラマが繰り広げられる。

予告編には、ゾンビが溢れ荒廃した街の中でひとり、ゾンビになってしまった家族のために食料を求めて外に出かける早希の姿を見ることができる。

メインビジュアルは、ヒロインの倉島颯良の決意に満ちた表情の横に、映画のサブタイトル「ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない」がコピーのように添えられている。

また本作は7月28日から行われた、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022でワールドプレミア上映され、オープニングセレモニーには主演の倉島、佐藤智也監督も登壇し作品について語っている。

■倉島颯良(早希役)コメント
ゾンビ映画に参加させていただくことが初めてだったので、最初はどういった撮影になるんだろうと思っていたのですが、佐藤監督のアドバイスをいただきながら一つ一つ丁寧に作り上げていった撮影期間でした。朝、現場に行って控室のドアを開けると毎日、ゾンビがいるという撮影は新鮮でしたし、ゾンビメイクがリアルだったことが芝居のしやすさにつながっていたように感じています。この映画はゾンビが一つ大きなテーマになっているかと思うのですが、ゾンビになってしまった家族と主人公・早希の関係性にぜひ注目していただけたらなと思います。他の映画では見られないようなゾンビへのアプローチの仕方、描き方になっていますので、そこにも注目してご覧ください。

■佐藤智也(監督)コメント
オーストラリアの7分の短編『Cargo』をYouTubeで観て、ゾンビ映画の可能性を感じました。ジョージ・A・ロメロ監督のおかげでゾンビのルールは、ゾンビ映画を見たことがない人だってある程度知っているので、設定が楽です。一方で最近は「走るゾンビ」が主流。この映画ではロメロ初期3部作の設定を大切に、「走らない、ウイルスのせいにしない、人肉を食う」という基本に立ち返ろうと思いました。コロナ禍で「ウィズ・コロナ」なら、ゾンビ禍では「ウィズ・ゾンビ」になるのではないでしょうか?SWAT隊員でもミラ・ジョヴォヴィッチでもない一般庶民の物語です。

▼ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022オープニングセレモニーの佐藤智也監督と倉島颯良

▼著名人からの絶賛コメント

■佐藤佐吉 (映画監督・脚本家)
驚いた。傑作すぎる。42分という時間の中にゾンビ映画のすべてがつまっていた。

■塩田時敏(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭プログラマー/映画評論家)コメント
ゾンビはもはやホラーにあらず。時代劇や西部劇、あるいはロマンポルノのように、一定の描写があれば何でも描ける映画の無限の大地。「湖底の空」の佐藤智也が描く“ポスト・ゾンビ、ウィズ・ゾンビ”。マジックアワーを背に蠢くゾンビが切なく、美しい。

『DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない』
2022年9月24日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開
監督・脚本:佐藤智也
出演:倉島颯良 みやべほの 松村光陽 大西多摩恵 吉川勝雄 宮澤寿 須田晶紀子 上村愛香 加藤伊織 村上秋峨
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント

【ストーリー】 ゾンビが発生し、感染拡大を防ぐために隔離された地方都市。女子高生の早希(倉島颯良)は、ゾンビとなった家族を世話するために隔離地域に残り、あまり危険ではないサバイバルを繰り広げる。ゾンビ発生前には不登校になり、家族との関係がぎくしゃくしていた早希にとって、それは新しい生活だった。

©︎ARGO PICTURES/ MAREHITO PRODUCTION