戸田恵梨香「頼れるペア」永野芽郁「心強すぎる方」廣木隆一監督作『母性』11月公開!

数々の傑作を生み出し日本中を震撼させてきたベストセラー小説家・湊かなえの累計発行部数90万部を超えるミステリー小説を、名匠・廣木隆一監督が映画化する『母性』が、11月23日に公開することが決定した。併せて、戸田恵梨香、永野芽郁ら豪華キャスト陣の出演とコメント、特報映像、ポスタービジュアルがお披露目となった。

映画化されるのは、2012年に発表された湊かなえの小説「母性」。ある女子高校生の遺体が見つかったことに端を発した、「母と娘」を巡るミステリー小説だ。湊かなえは2007年に「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。2009年にはのちに映画化される「告白」が第6回本屋大賞を受賞、史上初のデビュー作でのノミネート・受賞となり同作は300万部を超える社会現象を起こし、「贖罪」、「望郷」、「豆の上で眠る」、「ユートピア」、「落日」など数々の作品を世に送りだしてきた。そんなベストセラー作家をして「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」と言わしめるほどに心血を注いで上梓した物語が「母性」で、2021年現在で発行部数は90万部を超える湊の代表作の一つにも数えられる特別な作品でもある。

歴代の湊かなえ原作の映画化作品といえば豪華俳優陣が話題となったが、本作も映画化発表時から、物語の主役となる母と娘を誰が演じるのか大きな話題となっていた。母性を持てず、娘を愛せない母親のルミ子を演じるのは、いまや国民的女優としての地位を不動のものとした戸田恵梨香。クランクアップ時に「今までの役でずば抜けて難しかった」と語るように、娘を愛せない母親の複雑かつ危うい姿を熱演し、新境地で魅せる。母性を求め、母に愛されたい娘の清佳役には、人気と実力を兼ね備える若手女優の筆頭・永野芽郁。母に愛されない娘の揺れ動く感情を、繊細かつミステリアスに演じる。戸田と永野といえばドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」で先輩・後輩役として共演し息の合った掛け合いが話題となったが、本作では初の母娘役に挑戦する。

特報映像は、戸田恵梨香演じるルミ子の「愛能う限り、娘を大切に育ててきました。」という告白めいたセリフとともに、地面に横たわる女子高生の姿とネット上の高2女子死亡記事が映し出される不穏な雰囲気で幕を開ける。そして1つの事件が母(戸田恵梨香)と娘(永野芽郁)それぞれ2人の証言で語られていく。「何をすれば、母は愛してくれるのだろうか。」とつぶやく娘の清佳。交差する母と娘の視線。母と祖母(大地真央)に挟まれて歩いていたはずが、いつの間にか母が中心にいる映像に切り替わるように、語られる視点によって180度見えかたが逆転していく映像が見るものを惑わす。そして燃え盛る家から娘を背負いながら逃げる母の姿と泣き崩れる娘。最後には首にロープがかかった状態で横たわる娘に手を差し伸べ「愛してる」と囁きながら、怒りとも嘆きともとれる狂気の表情を浮かべる母の姿が。いったいこの母娘に何があったのか?事件はなぜ起きたのか?そしてタイトル「母性」が意味するものとは?

ポスタービジュアルは、座ってこちらを見ている清佳(永野芽郁)の後ろで、清佳の首に手を添えながら、悲しみとも怒りともとれる表情を浮かべるルミ子の姿が印象的なビジュアルとなっている。

■戸田恵梨香(ルミ子役)コメント
Q:オファーを受けた理由について
私自身の年齢や経験を考えると娘の清佳に近く、ルミ子を演じるには演技力含め全ての要素が足りないと感じました。素直にその気持ちを伝えたところ、作品の構成から役についての事や目的、目標、そして何故私なのかをとても丁寧に説明して頂きました。その熱い想いを一緒に背負いたいと思い、お引き受けしました。

Q:役柄への思い、役作りについて
ルミ子は母への想いが強く、母の世界の中で生きている女性です。脚本のト書きに「母と似た格好をしたルミ子」と書かれていたので、クランクインする前に母役の大地さんの声や喋り方、佇まいを目に焼きつける事が唯一ルミ子に近づける方法でした。ルミ子自身が自分に気づいていないところもあり、試行錯誤を続けましたが本当に難しい役でした。芝居には正解がないと言われていますが、未だに探している自分がいます。もうクランクアップしたのに(笑)。

Q:永野芽郁さんとの共演の感想
透き通る肌や目、心には「支えてあげたい」「守ってあげたい」と思わせる力があり、私個人の母性が邪魔をしてとても苦労しました(笑)。とは言ったものの真っ直ぐな目からは清佳を彷彿させる強さと説得力があり、すんなり溶け込む姿を見て、益々私を勇気づけてくれました。本当に頼れるペアです。

■永野芽郁(清佳役)コメント
Q:オファーを受けた理由
戸田恵梨香さんと共演できること。湊かなえさんの作品に出演できること。それが私の中の決め手でした。

Q:役柄への思い、役作りについて
脚本を読んで「難しいな、どうしようかな」と思いました。清佳とルミ子は親子なのに、私の知っている親子像とは違って戸惑いましたが、清佳の内側にある強さや、母に対しての思いを自分なりに考えながら撮影に挑みました。完成作を観た今でも、清佳の解釈は合っていたのだろうかと不安に思うところはありますが…母と、自分と、向き合い続けた撮影期間でした。

Q:戸田恵梨香さんとの共演の感想
今作で初めて共演させていただけることになり、とても嬉しかったです。ルミ子を演じている時の雰囲気は普段のお人柄とは全く違って、間近で見ていて圧倒されました。私が疑問に思うことまでも一緒に解消してくれる心強すぎる方でした。戸田さんの役と向き合う姿を見て、私自身とても影響を受けました。またお芝居をしている戸田さんを間近で見たいです!

『母性』
2022年11月23日(水)より、全国ロードショー
監督:廣木隆一
エグゼクティブプロデューサー:関口大輔
原作:湊かなえ「母性」
出演:戸田恵梨香 永野芽郁 三浦誠己 中村ゆり 山下リオ 高畑淳子 大地真央
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも…。

©2022 映画「母性」製作委員会