累計60万部を超える重松清の大ベストセラー小説を、阿部寛、北村匠海共演で初映画化する『とんび』が、4月8日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
本作は、親子の不滅の絆を描く家族の物語。舞台は広島県備後市。ヤス=市川安男は、愛妻との間に待望の息子アキラ=市川旭を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける…。
▼著名人 絶賛コメント
■石原良純(俳優・気象予報士)
我が家の親子間とは、全て違った。こんなに太くて濃厚な時間は無かった。でも最近、親父を亡くした僕は気が付いた。時間や場所を超えて、親父のエネルギーに感化されていたことを。映画を観た夜、親父の夢を見た。いつもよりにこやかで、優しかった。
■伊藤さとり(映画パーソナリティ)
この映画を“今”産み出す必要があった。それは女性でも家庭でもなく、皆で子どもを育てることが愛を育むことだと伝えるために。過去を描きながら未来を描く。まさに映画のあり方そのものだ。
■宇垣美里(フリーアナウンサー)
互いを思いやりながらも不器用な父子とそんな彼らを見守る、隣人たちの温かさが愛おしい。それは知らないはずなのにどこか懐かしく、笑えて泣けて、ふとどこかに帰りたくなった。
■大森立嗣(映画監督)
やっぱり昭和の男も女も照れ屋で人情深くて、自分のことには弱いのに、周りの人には優しい姿はいいんです!流れが速くなる一方の世の中で、郷愁を感じつつ、日本人のこれからの生き方のヒントが隠されているような気がしました。僕の本当のお父さん(麿赤兒)も出てきてビックリです。
■工藤阿須加(俳優)
見終わったあと、家族に会いたくなりました。父と息子の不器用な愛に涙が止まりませんでした。便利な世の中だからこそ、人との繋がり、温もりを改めて確認させられました。僕がこうしていられるのも、周りで支え見守ってくれている人たちがいたから。ありがとう。と伝えたいです。
■工藤公康(前福岡ソフトバンクホークス監督)
選手として、監督として、プロの世界で生きてきた私は、恥ずかしながら、自分の子どもたちに今更どのように接して良いか分からない時があります。幼少期の境遇もどことなく似ている部分もあり、どこか不器用で口下手なヤスさんと自分を照らし合わせて観てしまいました。親からしてみれば、私たちはみんな“トンビ”であり、子は“タカ”なのだと思います。親の知らない間に子どもたちは成長をして、いつの間にか一人の大人としてタカのように空高く旅立っていく。不器用でも、うまく表現できなくても良い。真っ直ぐで、誰よりも子どもを想う“愛”があれば、ヤスさんのように温かく、そして大きく深い“海”になれると思います。
■阪田マリン(インフルエンサー)
私の周りの友だちは、まだ結婚もしていないし、子どもがいないという人ばかりですが、家族の在り方が描かれた本作は、自分の未来の家族の形を考えるうえでも観ておいたほうがいい映画だなと思いました。おそらく私ぐらいの年齢の人は、アキラくん目線で彼に感情移入しながら映画を観るし、親世代ならばヤスさん目線で観るはずです。いろいろな視点から観ることができる映画ですよね。また昭和の時代の話と思いきや、いまの時代にも必要だと感じる助け合い、支え合いが描かれているので、本作を観たらいつでも大事なことを思いださせてくれるような気がします。定期的に観たい映画です。
■佐々木健介(タレント)
「パパ」と走り寄ってきた息子を懐かしく思い出す今日この頃。『とんび』を観て久々に号泣しました。ヤスさん同様、不器用な俺も成長し離れていく息子に寂しさを感じ、心も離れてしまう気がしてましたが、言葉に出さずとも息子達はきっと思ってくれている。温かい気持ちになりました。
■鈴木おさむ(放送作家)
すべての親世代の方に見てほしい。親って?子供を育てるって?みんな悩みながら親として子供を育てているはずです。自分の子供のこと、自分の親のことを一本の糸でつないでくれて、優しく力強い光を与えてくれます。いや、本当に。10回は泣いてしまった。息子よ。妻よ。お父さん、お母さん、ありがとう。
■藤井隆(芸人)
50歳になり、自分とまわりの色んなことが「ずーっと先のこと」じゃない歳となり、映画『とんび』を観て、やさしい覚悟と、あたたかい勇気をもらえた。
■北斗晶(タレント)
子育てが終わり、息子が小さかった頃、あの頃が一番幸せだった。『とんび』を観るまではそう思ってました。私達夫婦のもう少しだけ先の人生は、成長した息子が見せてくれる息子の人生ドラマを観る事。それが一番の幸せになると思います。
■真野恵里菜(女優)
父と息子の不器用でだけど真っ直ぐで、切ないけど大きな愛が詰まっていて親子の心の寄り添い方やぶつかり方に心を動かされました。子供からすると、もっと真剣に考えてよ!なんて親に対して思うこともあるけど、自分よりもたくさんのことを経験してきた親だからこそ楽観的な部分や破天荒さはプラスに働くこともあるんだと思いました。観終わったあと、自分をここまで育ててくれた両親に改めて感謝の気持ちが大きくなりました。
■都留拓也(ラパルフェ/芸人)
とにかく泣きました。次の日のモノマネに支障が出るほど泣きました。家族には見えない愛情や、うまく伝えられない想いが交錯してて、そんな不器用ながらも支え合って生きる備後の人たちに胸を打たれました。こんな時代だからこそ、自分も支えてくれる手を感じながら、支えながら生きていこうと思います。
■渡辺美奈代(タレント)
不器用にも息子を愛する父親ヤスと、たくさんの人たちに支えられながら成長していくアキラ。どんなに離れていてもお互いを想い合う、家族の姿に涙が流れました。観終わった後には温かい気持ちでいっぱいになります。
■渡辺裕太(俳優)
頑固で不器用でむさ苦しいけど、誰よりも我が子を愛して大切に育ててきた親父。お腹を痛めて産んでくれた母親とは違って、父親からの愛の形というのはなかなか表現しづらいものだと思うけど、このヤスからは父親としての愛が真っ直ぐに伝わってきます。真っ直ぐ過ぎてぶつかってしまうけど父親ってそんなもんなんだろうな。僕も父ちゃんに会って、なにげなくありがとうって伝えたくなりました。
『とんび』
2022年4月8日(金) 全国公開
監督:瀬々敬久
原作:重松清「とんび」
脚本:港岳彦
主題歌:ゆず「風信子」
出演:阿部寛 北村匠海 杏 安田顕 大島優子 濱田岳 宇梶剛士 尾美としのり 吉岡睦雄 宇野祥平 木竜麻生 田中哲司 豊原功補 嶋田久作 村上淳 麿赤兒 麻生久美子 薬師丸ひろ子
配給:KADOKAWA イオンエンターテイメント
【ストーリー】 日本一不器用な男・ヤス(阿部寛)は、愛する妻・美佐子(麻生久美子)の妊娠にも上手く喜びを表せない。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、“家族”は何よりの憧れだった。時は昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。アキラ(北村匠海)と名付けた息子のためにも、運送業者で懸命に働くヤスだったが、ようやく手にした幸せは、妻の事故死によって脆くも打ち砕かれる。悲しみに沈むヤスだったが、人情に厚い町の人々に叱咤激励され、彼らの温かな手を借りてアキラを育ててゆく。時は流れ、高校3年生になったアキラは、東京の大学を目指し合格を勝ち取る。だが、別居の寂しさを素直に伝えられないヤスは、「一人前になるまで帰って来るな!」とアキラを突き放す。そして昭和63年、久々に再会したヤスと大人になったアキラだったが…。
©2022『とんび』製作委員会