小坂流加による“涙より切ない”ベストセラー恋愛小説を、藤井道人監督が小松菜奈と坂口健太郎のダブル主演で映画化する『余命10年』が、3月4日より公開中。このほど、3月5日に丸の内ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、そして藤井道人監督が登壇した。
ステージに登場した小松は、前日に初日を迎えて「さまざまなご感想をいただいて、たくさんの人に届いてくれているんだなと思い、心がすごく満ちている」とコメント。続けて、「原作者の小坂流加さんに、この作品が届いたらいいなという思いで作ってきた」と、原発性肺高血圧症を患い2017年2月に38歳で亡くなった原作者・小坂への熱いを思いを打ち明けた。
坂口は「物語は、後半でどんでん返しがあるわけでもないじゃないですか?」と前置きし、「だけど、映画を観たある人から『凄まじいものを観た。ただの余命もの、ただのラブストーリーじゃない。いろんな人の心に染み渡る作品』だと言っていだたいて」と、周りからの反響を真剣な表情で語った。
イベントの最後には、原作者・小坂の家族からの手紙がMCによって代読されるサプライズも。温かい言葉に涙が溢れた小松は、「その手紙、コピーしてください。家宝にします…」とし、「かけがえのない時間を過ごさせていただきました…」と小坂の家族に感謝を述べていた。
『余命10年』
2022年3月4日(金) 全国公開
監督:藤井道人
原作:小坂流加「余命10年」
脚本:岡田惠和 渡邉真子
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS「うるうびと」
出演:小松菜奈 坂口健太郎 山田裕貴 奈緒 井口理(King Gnu) 黒木華 田中哲司 リリー・フランキー 原日出子 松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉(小松菜奈)。生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人(坂口健太郎)。同窓会で再会した二人は惹かれあい、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出す。思い出の数だけ失われていく時間…彼らが最後に選んだ道とは?
©2022 映画「余命10年」製作委員会