山田涼介「ミサイルを背中に抱えて怪獣をのぼっていくところはキツかった」『大怪獣のあとしまつ』衝撃のラストシーン写真

松竹と東映が史上初のタッグを組み、「時効警察」シリーズなどの三木聡監督が山田涼介主演、土屋太鳳共演で贈る完全オリジナル脚本の特撮映画『大怪獣のあとしまつ』が、2月4日より公開される。このほど、物語の最も重要とも言える衝撃のラストシーンの写真がお披露目となった。

本作は、誰もが知る“特撮映画”の、誰も見たことのない“その後の世界”を描く空想特撮エンターテイメント。ある日突然、この国を襲う大怪獣が死んだ。ビックリするほど死体が巨大。ガス爆発も時間の問題。片付けられなきゃ国家崩壊。この尻ぬぐい、誰が、どうやって…。未曽有の国家的危機の現場指揮の任務を背負わされたのは、首相直属の特殊部隊である特務隊員の帯刀アラタ(山田涼介)。そんな彼の前に、環境大臣秘書で、かつて特務隊で同僚だった雨音ユキノ(土屋太鳳)が現れて…。二人は、前代未聞の無理難題“巨大な死体の後片付け”に、知恵と工夫と愛で立ち向かう。

場面写真には、傷だらけになった主人公・帯刀アラタ(山田涼介)が一人、草原にたたずむ姿が収められる。緊張感漂うこの場面は、衝撃的なラストへと続く重要なカットとなっている。果たして、アラタの身に一体何が起こったのか?そして、大怪獣「希望」の死体を無事“あとしまつ”して国家崩壊の危機を救うことができるのか?

山田は、自身初となる特撮映画への挑戦ということで、巨大なグリーンが張られたスタジオ内で存在しない実景や怪獣の死体を想定しながら演技をするという難しい撮影に挑んだ。なかでも“怪獣の死体の上で穿孔爆弾を仕込もうとする”シーンでは、美術部が製鉄所に発注して制作した特注品で山田よりも大きく、重い穿孔爆弾を背負っての撮影となった。全身に負担がかかるハードな撮影について山田は「ミサイルを背中に抱えて、怪獣をのぼっていくところはキツかったですね(笑)。めちゃくちゃ重いんですよ…。たぶんミサイルのリアリティを出すために、ちゃんと重くしないといけなかったと思うんですけど。一度抱えるとなかなか外すにも大変で。でも大変なのはそのくらいで、結構楽しんじゃうんです。こんな撮影方法があるんだって思うことの連続でした」と語る。

撮影を身近に見ていた三木監督自身も山田の“どんな状況にも対応できるイメージ力と切り替えの速さ”を絶賛しており「ジャニーズ事務所の俳優は役者、アイドル、歌手など自分の置かれた環境を1日の中で何度も切り替えなければならないので、スイッチする感覚に長けています。山田君もグリーンバックで見えないものを相手に芝居したあと、そのまま人と絡む芝居に入っていた。改めて技術とセンスが大切だと思い知らされました」と太鼓判を押す。また「彼の雰囲気が逆のベクトルに働いたら面白いんじゃないか。つまり強そうなやつが強い相手に向かっていくより、繊細な人間が無理な仕事を振られる方が面白い。僕の映画は、とにかく主人公が迷惑をかけられる展開が多い。誰を困らせようかと考えたとき、山田君は僕にとって新しいタイプの“困らせたら面白そうな人”だったんです(笑)」と監督が山田をキャスティングした理由を明かした。山田の体を張った“大怪獣のあとしまつ”シーンは見逃せない。

『大怪獣のあとしまつ』
2022年2月4日(金) 全国公開
監督・脚本:三木聡
出演:山田涼介 土屋太鳳 濱田岳 眞島秀和 ふせえり 六角精児 矢柴俊博 有薗芳記 SUMIRE 笠兼三 MEGUMI 岩松了 田中要次 銀粉蝶 嶋田久作 笹野高史 菊地凛子 二階堂ふみ 染谷将太 松重豊 オダギリジョー 西田敏行
配給:松竹 東映

【ストーリー】 人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、死んだ。国民が歓喜に沸き、安堵に浸る一方で、残された巨大な死体は徐々に腐敗・膨張を進めていた。爆発すれば国家崩壊。終焉へのカウントダウンは始まった。絶望的な時間との闘いの中、国民の運命を懸けて死体処理を任されたのは、警察でも軍でもなく、3年前に突然姿を消した過去をもつ1人の男…。彼に託された“使命”とは一体?果たして、爆発を阻止することができるのか!?

©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会