「一度家族になったら協力し合わなきゃ」誘拐犯になってしまった男と誘拐された少女が疑似家族化『声もなく』予告編&ポスタービジュアル

『バーニング 劇場版』のユ・アインが新人女性監督とタッグを組み、10月8日に開催されたアジア・フィルム・アワードでは主演男優賞と新人監督賞の2冠に輝くなどアジアの各映画賞を席巻している珠玉のサスペンス『声もなく』が、2022年1月21日より公開される。このほど、本作の予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

貧しさゆえ、犯罪組織からの下請け仕事で生計を立てる口のきけない青年テインと片足を引きずる相棒のチャンボクは、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒを、1日だけ預かることになる。トラブルが重なり、テインとチョヒの疑似家族のような奇妙な生活が始まるが、チョヒの親から身代金が支払われる気配はなく…。恵まれない境遇で裏稼業に手を染めたテインとチャンボク、裕福な家庭で育つが女児であるがゆえに家族から冷遇される少女チョヒ。出会うはずのなかった者たちの巡り合わせが、韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独感を浮き彫りにする。

予告編は、のどかな田園地帯を背景に、テイン(ユ・アイン)とチャンボク(ユ・ジェミョン)が死体処理を行うシーンから始まる。そして組織からの依頼で、誘拐された少女を一日だけ預かることになるものの、依頼主が殺されてしまったため、予期せず彼の仕事を引き継ぐかたちで“誘拐犯”になってしまった二人が動揺しながら犯罪に手を染めていく過程が、時にスリリングに、時にユーモラスに映し出される。ドラマ「梨泰院クラス」で嫌味で傲岸な大手レストランチェーンの会長を演じたユ・ジェミョンが、テインの相棒・チャンボクを演じ、同作の悪役ぶりが嘘のように、罪を犯しながらもどこか憎めない男を好演している。

ポスタービジュアルには、「ねじれた誘拐の行方はーー」というキャッチコピーとともに、“誘拐犯”として、自転車の後ろに少女チョヒをくくりつけて田園地帯を走るテインと、表情なくテインの背中に身体を寄せるチョヒの姿が収められる。

『声もなく』
2022年1月21日(金)より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開
監督・脚本:ホン・ウィジョン
製作:キム・テワン
音楽:チャン・ヒョクジン チャン・ヨンジン
出演:ユ・アイン ユ・ジェミョン ムン・スンア
配給:アット エンタテインメント

【ストーリー】 犯罪組織から命令され死体処理などの裏稼業で生計を立てる、口のきけない青年テイン(ユ・アイン)と相棒のチャンボク(ユ・ジェミョン)。ある日、犯罪組織のボス、ヨンソクからの無茶な命令で、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒ(ムン・スンア)を1日だけ預かることになる。ところが、依頼をしたヨンソクが組織に始末され、二人は予期せず誘拐事件に巻き込まれていくことに…。

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