社会現象にもなった上田慎一郎監督作『カメラを止めるな!』や、今泉力哉監督作『退屈な日々にさようならを』など、ワークショップオーディションからキャスティングされた俳優たちと共に刺激的な映画を世に届け続けるENBUゼミナールの「シネマプロジェクト」。その記念すべき10作品目で、外山文治が監督を務める『茶飲友達』が、今秋に製作される。このほど、岡本玲が主演を務めることが発表された。
新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字…その正体は高齢者専門の売春クラブだった。65歳以上のコールガール「ティーガールズ」に殺到する沢山の事情を抱えたシニア男性たち。そしてそれを運営するのは佐々木マナを代表とする社会に居場所のない若者達である。ある日、スーパーで半額シールのついたおにぎりを万引きしていた国枝松子と出会ったマナは彼女を組織に勧誘し、人気売春婦へと仕上げていく…。
春に開催された俳優ワークショップには過去最多667名のエントリーがあり、33名の俳優が選出。その中でも、舞台・テレビで活躍する岡本玲が主演に抜擢された。岡本は『憐 Ren』以来、13年ぶりの映画主演となる。
監督・脚本を務めるのは、昨年『ソワレ』が大ヒットし、海外からも高い注目を集める外山文治。高齢者売春組織とそれを運営する若者達の孤独を描き、これまで語られることのなかった老人の性問題に切り込んだ意欲作になる。また製作に向けて、本日9月24日より制作応援サポーター「ティーフレンド」を募集するクラウドファンディングも始まっている。
■岡本玲(佐々木マナ役) コメント
この世の中、辛い時に我慢せずに弱音を吐けて、いつでも背中をさすってくれる味方がいる人はどのくらいいるのだろうとふと思います。外山監督の優しさが詰まった映画です。心を込めてみんなで形にしたいと思います。
■外山文治(監督) コメント
世界中が孤独と戦っています。誰にも会えない、触れられない、心に空いた穴が埋まらない。だから今、体温を感じられる映画を皆で作りたいです。『茶飲友達』は高齢者のコールガール「ティーガールズ」が寂しさを抱える人達のもとにデリバリーされ、楽しくて甘いひと時をお届けする物語です。そんな秘密クラブを運営するのは社会に居場所が見つからず生きづらさを抱えた若者達。世の中に一石を投じるか、世間様に石を投げられるか。凄い映画が誕生しそうな予感がしています。今回、朝から晩までトータル10日間にも及んだ熾烈なワークショップオーディションを経て「いい面構え」の俳優達に出会いました。今から撮影が楽しみで仕方ありません。
『茶飲友達』
監督・脚本・プロデューサー:外山文治
プロデューサー:市橋浩治
出演:岡本玲 アサヌマ理紗 池波玄八 石川佳代 磯西真喜 伊藤慶徳 大河内健太郎 大根田良樹 大森勇一 荻野祐輔 海江田真弓 海沼未羽 クイン加藤 楠部知子 五頭岳夫 佐野弘樹 重岡サトル 鈴木武 瀧マキ 谷川美枝 長島悠子 中村莉久 中山求一郎 名越志保 百元夏繪 福田温子 牧亮佑 岬ミレホ 光永聖 山形美智子 山下ケイジ 横山美智代 吉澤憲 吉田茂樹 渡辺哲
【ストーリー】 新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字…その正体は高齢者専門の売春クラブだった。65歳以上のコールガール「ティーガールズ」に殺到する沢山の事情を抱えたシニア男性たち。そしてそれを運営するのは佐々木マナ(岡本玲)を代表とする社会に居場所のない若者達である。ある日、スーパーで半額シールのついたおにぎりを万引きしていた国枝松子(磯西真喜)と出会ったマナは彼女を組織に勧誘し、人気売春婦へと仕上げていく…。