高齢者売春クラブを舞台に描く群像劇!外山文治✕岡本玲『茶飲友達』2023年2月公開

社会現象にもなった上田慎一郎監督作『カメラを止めるな!』や、今泉力哉監督作『退屈な日々にさようならを』など、ワークショップオーディションからキャスティングされた俳優たちと共に刺激的な映画を世に届け続けるENBUゼミナールの「シネマプロジェクト」。その記念すべき10作品目で、外山文治が監督を、岡本玲が主演を務める『茶飲友達』が、2023年2月より公開されることが決定した。併せて特報映像とティザービジュアルがお披露目となり、外山文治監督と岡本玲よりコメントが寄せられた。

新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字…その正体は高齢者専門の売春クラブだった。65歳以上のコールガール「ティーガールズ」に殺到する沢山の事情を抱えたシニア男性たち。そしてそれを運営するのは佐々木マナを代表とする社会に居場所のない若者達である。ある日、スーパーで半額シールのついたおにぎりを万引きしていた国枝松子と出会ったマナは彼女を組織に勧誘し、人気売春婦へと仕上げていく…。

ティザービジュア ルでは、男性が下着姿のティー・ガールの胸に手をあてる写真と「誰だって、ひとりは寂しい。」というコピーがどこか不思議な温かみを感じさせるビジュアル。

特報映像では、「孤独を抱えた高齢者と若者たちが家族になった」というマナのナレーションをバックに、「茶飲友達」のビジネスを共に企てる若者と高齢者の日常、そしてファミリーの平穏な日々を揺るがす状況に怒りを爆発させるマナの姿が収められている。

■岡本玲(主演・マナ役)コメント
ワークショップオーディションから始まりコロナ禍での撮影中止を乗り越え、大切に育ててきた「茶飲友達」がついに完成しました。万人が納得する正しさを求められる社会で、傷つきながら器用に生きる現代人。目を逸らして投げ捨てられてきた痛みを拾いあげた映画です。時にぶつかり合いながら、スタッフキャスト、そしてクラウドファンディングに参加してくださった皆様と、みんなで愛を注いだ作品です。
多くの方の目に留まることを切に願います。

■外山文治(監督)コメント
いつか高齢者が「おじいさん・おばあさん」の役割を脱ぎ捨てた映画を作りたいと願っていました。私がシニアの光と影や若者の閉塞感を撮り続けてきた中で、もっとも快活で愛おしい映画です。老いも若きも、誰だってひとりは寂しい。それなのに社会が、法律が、同調圧力が、人々をより孤独に向かわせて生きづらい世の中にしていると私は思います。
今こそ「茶飲友達」をお届けしたいです。

『茶飲友達』
2023年2月より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本・プロデューサー:外山文治
プロデューサー:市橋浩治
出演:岡本玲 アサヌマ理紗 池波玄八 石川佳代 磯西真喜 伊藤慶徳 大河内健太郎 大根田良樹 大森勇一 荻野祐輔 海江田真弓 海沼未羽 クイン加藤 楠部知子 五頭岳夫 佐野弘樹 重岡サトル 鈴木武 瀧マキ 谷川美枝 長島悠子 中村莉久 中山求一郎 名越志保 百元夏繪 福田温子 牧亮佑 岬ミレホ 光永聖 山形美智子 山下ケイジ 横山美智代 吉澤憲 吉田茂樹 渡辺哲

【ストーリー】 新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字…その正体は高齢者専門の売春クラブだった。65歳以上のコールガール「ティーガールズ」に殺到する沢山の事情を抱えたシニア男性たち。そしてそれを運営するのは佐々木マナ(岡本玲)を代表とする社会に居場所のない若者達である。ある日、スーパーで半額シールのついたおにぎりを万引きしていた国枝松子(磯西真喜)と出会ったマナは彼女を組織に勧誘し、人気売春婦へと仕上げていく…。