矢野聖人 × 武田梨奈『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』特報映像&和歌山イベントレポート

和歌山県でオールロケを敢行し、日本唯一のクジラ博物館を盛り上げていく様子を描く映画『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』が、10月12日より和歌山県にて先行公開、11月3日より全国公開される。このほど、特報映像と場面写真がお披露目となった。7月11日には、舞台となった和歌山県にて知事に表敬訪問を行い映画の完成を報告、さらに県庁で記者会見、ジストシネマ和歌山で完成披露舞台挨拶が実施され、キャストの矢野聖人、武田梨奈、岡本玲、主題歌を担当した清水理子、藤原知之監督が登壇した。

本作は、和歌山県にあるクジラだけを飼育している「太地町立くじらの博物館」を舞台に、クジラを愛する青年・鯨井太一をリーダーとしながら博物館を盛り上げていく様子を描いたクジラと人間の奮闘記。主人公・太一には、本作で映画初主演を果たす矢野聖人。ヒロインには、ドラマ「ワカコ酒」や映画『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』などで主演を飾り、日米合作映画『殺る女』が待機する武田梨奈。このほか、和歌山県出身の岡本玲、近藤芳正、鶴見辰吾ら実力派俳優が脇を固める。主題歌は、女性アイドルグループ「虹のコンキスタドール」メンバーで、和歌山県出身の清水理子が担当。監督は、SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA2013にて入選し、第12回山形国際ムービーフェスティバル2016にて『U・F・O~うしまどの、ふしぎなできごと~』がグランプリを受賞した藤原知之が務める。また、映画応援プロジェクトとして、本作のクラウドファンディングがスタートしている。(詳細:『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』公式サイト bokujira.com/)

完成御礼和歌山イベントレポート

和歌山県太地町の町立くじらの博物館を舞台にした映画『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』。主演の矢野聖人と武田梨奈、岡本玲、映画の主題歌を担当した清水理子、そして藤原知之監督が仁坂吉伸和歌山県知事を表敬訪問し、完成を報告した。藤原監督が「ぜひ、和歌山県のご協力をいただいて、映画のヒットに繋げられたらと思っています。ご協力お願いいたします」と述べると、仁坂知事は、「大ヒットするように、和歌山をあげて応援します」と応えていた。

その後、県庁内で記者会見を行い、会見では、「クライマックスのショーのシーンを撮るために、撮影前から太地町に入って、飼育員さんの1日の仕事を体験して、クジラとのコミュニケーションを深めて、撮影に臨みました」(矢野)、「クジラも人間と同じように日によって、体調が良かったり悪かったり、機嫌の良い悪いもあるんです。だから、クライマックスのショーは、どちらかができているからと言って成立するシーンではないので、色々なタイミングや様々な要素が重なって撮れた奇跡的なシーンだったと思います」(武田)、「20日間の撮影の中で2回台風が来るなど、天候は大変でしたが、太地町でずっと泊まりがけで撮影できたのは有り難かったです。それでも、タイトなスケジュールの中、エキストラの方も含めて、あの全てのメンバーだったから完成できた映画だと思います」(岡本)、「和歌山県外の方がこの映画を観て、ロケ地を訪れてくださったら、博物館の方や太地町の方をはじめ、ご協力いただいた方に恩返しができるんじゃないかと思うので、そこまでを目標にして頑張っていきたいと思っています」(藤原監督)と作品をPRした。

また、ジストシネマ和歌山で行われた試写会では、下宏和歌山県副知事の挨拶後、舞台挨拶が行われた。クジラの飼育員役を演じた武田は、「映画の中ですごく難しい技に挑戦したんですが、絶対に成功するぞと思って演じました。それと、クジラとお互いの気持ちを通じ合わせないと技も成功できないので、通じ合わせるまでがすごく難しかったです」とクジラとのコミュニケーションの難しさを語った。また、和歌山県出身である岡本は、初めて出演した和歌山の映画について、「正直に言えば、やっと出られた、という感覚です。和歌山を舞台にした映画は今まで、大きいものも小さいものもありましたが、自分が出ていないことが素朴に残念でしたし、悔しく思っていたので、この映画のお話をいただけた時は嬉しかったです」と話した。そして、主題歌を歌っている清水は、「この主題歌の歌詞は、映画が完成してから作られたので、この映画を観た後で聴いていただけるとより深く心に残る歌になっていると思います」と主題歌について語った。最後に、主演の矢野が、「和歌山県の美しい風景や、クジラたちの可愛さがたくさん詰まった、すごく真っ直ぐな青春映画になっています」と映画をPRし、舞台挨拶を締めくくった。

『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』
10月12日(金)より和歌山県先行公開
11月3日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
監督:藤原知之
脚本:菊池誠
音楽:稲岡宏哉
主題歌:清水理子「Colorful~あなたといた時間」
出演:矢野聖人 武田梨奈 岡本玲 近藤芳正 鶴見辰吾
配給:キュリオスコープ

【ストーリー】 舞台は、クジラしか飼育されていない、和歌山県南部にある「太地町立くじらの博物館」。来客も増えず、次々に飼育員が辞めていく中、館長は、経験豊富なベテランスタッフから強い反対を受けても、飼育員リーダーに、純粋にクジラを愛する青年・鯨井太一(矢野聖人)を任命する。東京の水族館からピンチヒッターとして呼ばれた白石唯(武田梨奈)や、学芸員の間柴望美(岡本玲)ら、同僚たちの中にも懸命に太一をサポートする人も現れるが、皆を悩ませていたのは来客がすくないことだった。そんな中、博物館を盛り上げるために太一は、スタッフの手作りによる「くじら夢まつり」を行うことを思いつく。しかし、開催を目前に控えたある日、「くじら夢まつり」中止の危機が訪れる…。

©2018 映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」製作委員会