角川映画45年記念企画として、日本映画の歴史を変えた角川映画の傑作を一挙上映する「角川映画祭」が、11月19日よりテアトル新宿、EJアニメシアター新宿ほかにて開催されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
ラインナップはいずれも現在の日本映画界に影響を与えた一流のクリエイター(監督)たちの作品ばかり。犬神製薬当主が残した不可解な遺言状を発端として起きる連続殺人事件に、石坂浩二演じる名探偵・金田一耕助が挑む、横溝正史の傑作ミステリーを映画化、角川映画第1弾作品としてもメガヒットを記録した市川崑監督の『犬神家の一族』がデジタル修復された4K版として世界初上映されるほか、完成まで16年、新種のウイルスが蔓延、人類の終末と再生を描いた小松左京の原作を空前のスケールで描いた深作欣二監督による感動超大作『復活の日』(4K修復版)、原田知世の映画デビュー作であり幾度となく映像化される不朽の名作『時をかける少女』、舞台女優を目指す女同士のドロドロの世界を描いたミステリー映画の傑作で、先日急逝した澤井信一郎監督による『Wの悲劇』、薬師丸ひろ子の人気が爆発し、当時社会現象にもなった作品である相米慎二監督作『セーラー服と機関銃』、片岡義男による同名小説を映画化し、野村宏伸の映画デビュー作であり薬師丸ひろ子や財津和夫、桃井かおりらが共演した森田芳光監督による名作ラブ・ストーリー『メイン・テーマ』など珠玉の作品群が並ぶ。
千葉真一への追悼上映企画も実施される。クエンティン・タランティーノやジャッキー・チェンら名だたる世界の映画人からも尊敬される彼が主演とアクション監督を務めた「自衛隊VS戦国武将」を描いたスペクタクル巨篇『戦国自衛隊』(斉藤光正監督作)が特別上映される。
ポスタービジュアルには、『犬神家の一族』の劇中、頭部全体を真っ白に覆うゴムマスク姿で登場する強烈キャラクター“スケキヨ(佐清)”が全面に写し出される。その特異な姿は主役の金田一耕助を凌ぐほどの印象を植え付け、一度見たら忘れられない“トラウマ級”のビジュアルに仕上がった。
▼上映作品一覧
■『犬神家の一族』(4K修復版/監督・脚本:市川崑)
■『天河伝説殺人事件』(監督:市川崑)
■『復活の日』(4K修復版/監督・脚本:深作欣二)
■『里見八犬伝』(4K修復版/監督・脚本:深作欣二)
■『蔵の中』(監督:高林陽一)
■『人間の証明』(4K修復版/監督:佐藤純彌)
■『スローなブギにしてくれ』(監督:藤田敏八)
■『麻雀放浪記』(監督・脚本:和田誠)
■『蘇える金狼』(監督:村川透)
■『野獣死すべし』(監督:村川透)
■『ねらわれた学園』(監督:大林宣彦)
■『時をかける少女』(監督:大林宣彦)
■『Wの悲劇』(監督・脚本:澤井信一郎)
■『早春物語』(監督:澤井信一郎)
■『汚れた英雄』(監督:角川春樹)
■『天と地と』(監督・脚本:角川春樹)
■『セーラー服と機関銃』(監督:相米慎二)
■『友よ、静かに瞑れ』(監督:崔洋一)
■『花のあすか組!』(監督・脚本:崔洋一)
■『探偵物語』(4K修復版/監督:根岸吉太郎)
■『メイン・テーマ』(監督・脚本:森田芳光)
■『黒い家』(監督:森田芳光)
■『晴れ、ときどき殺人』(監督:井筒和幸)
■『二代目はクリスチャン』(監督:井筒和幸)
■『ボビーに首ったけ』(監督:平田敏夫)
■『幻魔大戦』(監督:りんたろう)
■『カムイの剣』(監督:りんたろう)
■『時空の旅人』(監督:真崎守)
■『ファイブスター物語』(監督:やまざきかずお)
■『迷宮物語』(監督:りんたろう、川尻善昭、大友克洋)
■『戦国自衛隊』(監督:斎藤光正)
「角川映画祭」
11月19日(金)より、テアトル新宿、EJアニメシアター新宿ほかにて順次開催予定
配給:KADOKAWA
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