松雪泰子「何よりもストーリー展開に魅力を感じた」内部スパイと工作活動をする警部補役で出演!青木崇高「邪神の天秤 公安分析班」

大ヒットクライムサスペンス「殺人分析班」シリーズのユニバース作品として制作され、青木崇高演じる主人公が公安警察を舞台に新たな猟奇殺人事件と陰謀に挑む「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」が、2022年に放送・配信される。このほど、追加キャストとして、松雪泰子が内部スパイ“エス”と工作活動をする公安・警部補役で出演することが発表された。

本作は、WOWOWが麻見和史の原作を基に、警視庁捜査一課十一係の活躍を描いた、通称「殺人分析班」シリーズ(「石の繭」、「水晶の鼓動」、「蝶の力学」)の最新作。捜査一課から公安部に異動したばかりの鷹野と公安分析班の活躍を描く。爆破事件の近くで与党大物議員の殺害事件が発生。遺体からは臓器が抜かれ、心臓と羽根を乗せた天秤が残されていた。猟奇事件現場に臨場した公安部に異動したばかりの刑事・鷹野秀昭(青木崇高)は、持ち前の推理力で不可解な事件と向き合おうとするが、周囲から、公安には公安のやり方があると一蹴されてしまう。日本警察の中でも、公安警察は“治安の守護神”としての強烈なエリート意識を持っている。情報収集活動は警察にとって捜査の基本とも言えるが、公安警察において、その手法はより緻密で複雑なものを要求され、鷹野も新たな公安での捜査手法で事件を追っていくのだが…。

新たなキャストとして、松雪泰子が演じるのは、警視庁公安五課の警部補・氷室沙也香。鷹野(青木崇高)と同じ佐久間班に所属し、鷹野の先輩にあたる。鷹野が、自ら事件端緒を入手したり、他の担当からの情報に基づき事件化する「事件班」であるのに対し、氷室は「作業班」と呼ばれ、“エス”と呼ばれる協力者の獲得作業に従事する。お互い人間的に分かり合えないとエスとの関係は保てないが、氷室は相手との関係値を築くことに長けている。作業班は秘匿性が高く、基本的に単独行動、公安部内でも自分の作業は秘密裡に行われるが、氷室は佐久間班長の右腕として一目置かれており、或る理由で鷹野の相棒兼お目付け役を任される。氷室も鷹野もお互いそれぞれのやり方があるなかで、氷室の大事件を阻止するためには目の前の多少の犠牲は厭わないというスタンスに、鷹野は戸惑いを感じる。しかし、氷室の公安捜査に向き合う姿を通して、難しい選択を前にしていつも胸の内に葛藤を抱え、後悔を繰り返しながらも任務をこなすという氷室の強い覚悟を、鷹野は理解していくことになる。

今回、事件現場に遺留品として残された石板のヒエログリフや天秤から、犯人はエジプト神話を引用していることが分かり、鷹野と氷室は捜査を進めていくなかで、鷹野と氷室の関係にも少しずつ変化がおとずれる。秘密主義が蔓延る公安で、鷹野は氷室らと共に難事件の解決の糸口をつかめるのか?

■松雪泰子(氷室沙也香役) コメント
前作迄の殺人分析班シリーズも素晴らしい作品でしたが、今作の「邪神の天秤 公安分析班」は、公安という特性上極めてストイックに人物造形や関係性が描かれています。そして何よりもストーリー展開に魅力を感じました。脚本の展開が予測を常に覆される連続で、そのスピード感は読み物としても引き込まれる力のある脚本でした。緻密に計算されたストーリー展開は作品のドライブ感となり、複雑に絡んでいく人間関係は常に観るものの想像力を掻き立てる映像作品になる予感がありました。長期に及ぶ壮大な撮影を終えて今振り返り思うのは、その最初に読んだその素晴らしい脚本の世界を、実際に撮影して行く中で10倍にも20倍にも増幅できた実感があります。撮影期間はとても素晴らしい時間でした。そして監督の内片さんは常に我々俳優陣を牽引してくださり、素晴らしいディレクションをしてくださいました。それぞれのキャラクター造形を最大限に、魅力的に表現してくださる演出は、素晴らしいアートワークの様な芸術性のある演出で、日々充実した撮影の時間でした。作品を支えてくださるスタッフワークも素晴らしく、長期間の壮大な撮影という航海を全スタッフ、キャストで乗り越えた感覚があります。この作品に関われた事は喜びであり、そしてこの「邪神の天秤 公安分析班」という作品がこれから、皆様の元に羽ばたいて行く日を楽しみにしております。

「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」
2022年WOWOWプライム、オンデマンドにて放送・配信
監督:内片輝 山室大輔 山本大輔
原作:麻見和史「邪神の天秤 警視庁公安分析班」「偽神の審判 警視庁公安分析班」
脚本:穴吹一朗 小山正太 成瀬活雄
出演:青木崇高 松雪泰子

【ストーリー】 日本警察の中でもエリートとされている公安部に異動した鷹野(青木崇高)。そんな中で起きた爆破事件の現場近くで与党大物議員の殺害事件が発生。遺体からは臓器が抜かれ、その付近には心臓と羽根を載せた天秤が残されていた。猟奇事件現場に臨場した鷹野は、持ち前の推理力で不可解な事件と向き合おうとするが、周囲から、公安には公安のやり方があると一蹴されてしまう。日本警察の中でも、公安警察は“治安の守護神”としての強烈なエリート意識を持っている。情報収集活動は警察にとって捜査の基本ともいえるが、公安警察において、その手法はより緻密で複雑なものを要求され、鷹野も公安独自の捜査手法で事件を追っていくのだが…。秘密主義がはびこる公安で、鷹野は難事件の解決の糸口をつかめるのか?猟奇殺人事件が、やがて公安と、ある目的を果たすために公安にやって来た鷹野の運命を大きく揺るがしていくことになる。