妻夫木聡と池脇千鶴が共演した純愛ラブストーリーを、韓国の人気俳優ハン・ジミンとナム・ジュヒョクのダブル主演でリメイクする『ジョゼと虎と魚たち』が、10月29日より公開される。このほど、予告編と新場面写真がお披露目となり、併せて、日本版『ジョゼと虎と魚たち』を手掛けた犬童一心監督より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
2003年に公開された『ジョゼと虎と魚たち』は、田辺聖子の同名短編小説を、犬童一心監督が妻夫木聡と池脇千鶴を主演に迎えて実写映画化。その年のキネマ旬報・日本映画ベストテンに選ばれたほか、数々の映画賞を受賞するなど大きな話題を呼んだ。足が不自由な少女ジョゼと、大学生・恒夫の出会いの物語は、20年近く経った今も全く色褪ることなく、幅広い世代の人々に青春恋愛映画の金字塔として愛され続けている。昨年には劇場アニメ版が公開されて再び注目を集めるなど、時代を問わず新たな魅力を提供。そして今年、日本映画史に足跡を残した珠玉作が、昨今勢いのある韓国映画界の手によってリメイクされ、新たな究極の純愛ラブストーリーとして生まれ変わる。
予告編は、美しき木々を背景に、ジョゼ(ハン・ジミン)の一人語りで始まる。「時にはあなたと遠くへ行きたいと思った」という言葉通り、余儀なく車椅子生活をしている彼女は、ずっと家に閉じこもった生活をしていた。そんなある日、同居人であるおばあさんの手助けをするヨンソク(ナム・ジュヒョク)が家を訪れる。彼女はお礼として料理をふるまうのだが、彼への好意を悟られないように、ついキツイ言葉を言ってしまう。この出会いの後も車椅子の修理をしたりなど、度々ジョゼの家を訪れるようになったヨンソク。彼女の世話をしていく内に、ヨンソクも彼女への想いを強くしていく。二人の心は徐々に近づいていき、ついに遊園地でデートをすることになる。はたして二人の恋模様はどのような結末を迎えるのだろうか?
場面写真には、太陽の木漏れ日を浴びながら読書をするジョゼや、イルミネーションが煌びやかに輝く遊園地でデートをするジョゼとヨンソクの姿が収められる。
■犬童一心(監督) 絶賛コメント
ジョゼは、永遠だ。韓国で生まれたジョゼにも溢れる魅力があって、心うたれる。彼女の強がりや、不器用さや、諦めや、欲望や、優しさや、何もかもが忘れられない。日本の『ジョゼと虎と魚たち』の「恋」はぶつかるように描いたけど、韓国の「恋」は慈雨のように沁みてきた。ジュヒョクさんとジミンさんの演技に目を見張りました。素晴らしいです。
『ジョゼと虎と魚たち』
10月29日(金)より、kino cinema横浜みなとみらい、立川高島屋S.C.館、天神ほか全国順次公開
監督・脚本:キム・ジョングァン
出演:ハン・ジミン ナム・ジュヒョク
配給:キノシネマ
【ストーリー】 卒業を控えた大学生のヨンソク(ナム・ジュヒョク)は、ある日、道端に倒れている車椅子の女性に遭遇する。彼女を家まで送り届けたヨンソクは、お礼に夕飯を振る舞われる。足が不自由な彼女は祖母と二人で暮らしていた。ジョゼ(ハン・ジミン)と名乗る彼女は本で知識を得ることが好きで、独特な感性をもつ。そんな自分だけの世界観をもつ魅力的なジョゼに、ヨンソクは段々と興味をもっていく。時々ジョゼの家を訪れるようになったヨンソクは、ジョゼには親がいなく、養護施設から逃げ出し、おばあさんに拾われてから自分の世界に閉じこもっている事を知る。その事実を知り、ジョゼへの想いを強くしたヨンソクは、大学の女友達のツテを頼って、市の補助金でジョゼの家の改装にこぎつける。だが、ヨンソクと女友達の親密そうな雰囲気を察したジョゼは彼を拒絶するのだった…。
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