第92回アカデミー賞国際長編映画賞のコロンビア代表となった映画『MONOS 猿と呼ばれし者たち』の公開日が10月30日に決定し、併せて、予告編、ポスタービジュアル、フライヤービジュアル2種がお披露目となった。
本作は、50年以上続いたコロンビアの内戦を背景に、暴力の絶え間ない脅威にさらされる世界と、そこに生きる少年少女の葛藤や焦燥、炙り出される人間の本質を大胆に描くサバイバル・オデッセイ。
予告編は、荘厳なティンパニの音色から始まり、MONOSたちが無邪気に戯れる寓話的な前半から一転、次第に狂気が暴走し、混沌さが増していく様子が映し出される。音楽を務めたミカ・レヴィは、本作で数々の賞にノミネートされ、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭とベルギーのゲント国際映画祭で受賞を果たした。
ポスタービジュアルは、美しさの中にも不穏さを感じさせるデザインに。フライヤービジュアルは、「楽園なのか、戦場なのか―。」というキャッチコピーに倣い、「楽園版」と「戦場版」の2パターン。ジャンル不確定な本作の振り幅の大きさが表現されている。
『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
10月30日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・製作・脚本:アレハンドロ・ランデス
脚本:アレクシス・ドス・サントス
音楽:ミカ・レヴィ
出演:モイセス・アリアス ジュリアンヌ・ニコルソン
配給:ザジフィルムズ
【ストーリー】 世間から隔絶された山岳地帯で暮らす8人の兵士たち。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス”(猿)。「組織」の指示のもと、人質であるアメリカ人女性の監視と世話を担っている。ある日、「組織」から預かった大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから不穏な空気が漂い始める。ほどなくして「敵」の襲撃を受けた彼らはジャングルの奥地へ身を隠すことに。仲間の死、裏切り、人質の逃走…。極限の状況下、“モノス”の狂気が暴走しはじめる。
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