有村架純「周りを巻き込む力がすごい方」「気持ちよく場が流れていくような空気を作れる役者」柳楽優弥と三浦春馬さんの印象を告白!

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬さん(享年30)共演で、2020年に放送されたパイロット版とも言うべきドラマ版とは異なる視点と結末が描かれた日米合作『映画 太陽の子』が、8月6日に公開初日を迎えた。同日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、キャストの柳楽優弥、有村架純、黒崎博監督が登壇した。

撮影を振り返っての感想を聞かれた柳楽は、「本当にたくさん思い出がある」とし、その中でも「僕と春馬くんが走るシーン」を挙げ、「春馬くんの体力がすごくて、僕がなかなか追いつけなかったのが、キャラクターとリンクしていた」と笑みを浮かべた。

有村は柳楽の印象について「とても周りを巻き込む力がすごい方」とし、「自ら能動的に動くというよりも、そこに居るだけで周りがどんどん引っ張られていく、柳楽さんのいる中心に吸い込まれていくような感覚があって。空気が変わるってこういうことなんだなと思った」とコメント。続けて「春馬さんは、いろんな個性がある空気をすべて調合して、また新しいものを作ってくれる雰囲気を感じた。春馬さんは、どこに行っても、気持ちよく場が流れていくような空気を作れる役者さん」とし、「2人ともとっても素敵な役者さん」と語った。

最後の挨拶で有村は、「今、先行きが不透明で未来を考えるのも疲労してしまう状況ですが、そこで考えることを諦めてしまうのは、私としては心苦しい。春馬さんもよくおっしゃっていた『自分たちの仕事、役目は想像力を届けることだ』ということを改めて自分も、皆さんと一緒に考えていけたら嬉しい」とコメント。柳楽は、この日に広島で行われた平和記念式典について言及し「小学生のスピーチがとても印象に残った。個人に対しても歴史に対しても、忘れていくということが一番怖いと感じました。この映画を通して皆さんに伝えられていることが、平和への第一歩」と述べ、イベントを締めくくった。

『映画 太陽の子』
8月6日(金) 全国公開
監督・脚本:黒崎博
音楽:ニコ・ミューリー
主題歌:福山雅治「彼方で」
出演:柳楽優弥 有村架純 三浦春馬 イッセー尾形 山本晋也 ピーター・ストーメア 三浦誠己 宇野祥平 尾上寛之 渡辺大知 葉山奨之 奥野瑛太 土居志央梨 國村隼 田中裕子
配給:イオンエンターテイメント

【ストーリー】 戦況が激化し、最終局面を迎えた1945年の夏。軍から密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室で研究に勤しむ実験好きの若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、「今研究しているものが完成すれば、戦争は終わる。世界を変えられる」と、託された国の未来のために情熱的に原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々が続く中、建物疎開で家を失い、修の家に住むことになった幼馴染の朝倉世津(有村架純)。時を同じく、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、3人は久しぶりの再会を喜んだ。3人でのひとときの幸せな時が流れる中、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見た修と世津。一方で物理学研究の楽しさに魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を考え始めていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とは…?

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