1990年代を舞台にした、修道院に通う少女たちの成長物語!ピラール・パロメロ監督長編デビュー作『スクールガールズ』9月公開!

スペイン映画界の最高賞であるゴヤ賞の作品賞・脚本賞ほか26冠を達成した、ピラール・パロメロ監督長編デビュー作『スクールガールズ』が、9月17日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族を、そして自分自身を知っていく様を描く。ベルリン国際映画祭への出品と新人監督賞・クリスタルベア賞へのノミネートを皮切りに、今日までスペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞。名実ともに2020年のスペインを代表する映画となった。

監督・脚本を務めたピラール・パロメロ監督自身も4歳から修道院で学んでおり、長編デビュー作にしてスペイン映画界アカデミー賞とされるゴヤ賞作品賞・脚本賞を受賞した本作には、自身の体験が色濃く反映されている。監督は「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く、外の世界に溢れる刺激には大きなギャップがありました。しかし私たち…1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、“勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語る。また、同じくキム・ボラ監督が自身の経験を踏まえ、14歳のウニを主人公に描いた韓国映画『はちどり』と共鳴するような、1990年代とそこに生きる少女たちのささやかな前進を描いた作品でもある。

主人公セリアを演じるのは、本作が主演デビュー作となるアンドレア・ファンドス。監督は「彼女こそがこの映画の魂」と絶大な信頼を寄せる。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを思い起こさせる存在感と印象的な瞳で、数々の新人女優賞にノミネートされ、スペイン映画批評家協会賞 新人女優賞を受賞した。母親役には、ゴヤ賞2冠のナタリア・デ・モリーナが扮する。また、『悲しみに、こんにちは』のプロデューサーでもあるヴァレリー・デルピエールがプロデュースを務めた。

予告編では、修道院に通うセリアが、転入生のブリサとの交流をきっかけに、新しい世界に足を踏み入れていく。しかし、仲間とのゲームの最中に「親がいなかったことはない」という言葉が放たれたことをきっかけに、セリアは母親から繰り返し聞かされた父親についての話に疑問を持つようになる。「人生はたくさんの真実と、少しの嘘でできている」というコピーは、思春期の入り口に差し掛かり、大きな秘密に向き合うセリアの歩みと発見を表しているかのようだ。

『スクールガールズ』
9月17日(金)より、新宿シネマカリテほか全国公開
監督・脚本:ピラール・パロメロ
出演:アンドレア・ファンドス ナタリア・デ・モリーナ ソエ・アルナオ
配給:ファインフィルムズ

【ストーリー】 1992年、バルセロナオリンピック開催に湧くスペイン。サラゴサの修道院に通う、母親(ナタリア・デ・モリーナ)と二人暮らしのセリア(アンドレア・ファンドス)。バルセロナからやってきた大人びた転入生のブリサの影響で、新しい音楽、新しい遊びを知り、友人の姉たちともつるむようになる。しかしいつもの仲間とのゲーム中、ブリサに掛けられたある言葉をきっかけに、セリアは母親が決して話そうとしない真実に向き合うことになる。

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